第35話 宿題と和菓子


 夏休みの宿題は早めに終わらせておきたい派の、俺としてはこいつらが毎日来るのがどうかと思うが?


「お前ら宿題は?」

「あーしは最後にパパッとやる派」

「私は少しづつやって行く派」

「宿題ってなーに?」

「シアは宿題がわからなかったかー」

「勉強のことだよ?プリント渡されただろ?」

「うん」

「あれは夏休みの間にやっとかないといけない奴なんだ」

「えー!しらないよそんなの!もっと早く言ってよ」

「分かってるもんだと思ってな」

「あー、今日から勉強しないと」

「まー、アーシたちが教えてあげるからさ」

「そういえば陽菜勉強できたんだな」

「ちゃんと授業聞きとけばできるっしょ」

 そういうやついるいる。

「じゃー俺は佐々木達のとこ行ってくるわ」

「そういう隼人は?」

「もう終わってるよ」

「がーん!」

 久しぶりに聞いたよ。

「んじゃな!」

 俺は佐々木達とダンジョンに行く約束をしていたのだ。

 


「遅れて悪い」

「大丈夫だよ」

「上級ダンジョンだからね」

「しっかりな!」

「「「おう」」」

 佐々木、学、健介の3人は上級ダンジョンに挑戦だ。

 中に入るとさっそく出てくるホブゴブリン!

「佐々木!」

「うん!」

 危なげなく倒してしまう。

「これくらいならまだマシだな」

「こっからだぜ?」

 階層を進めるごとに生傷が増えて行く。

「フリーズ」

「ナイス」

 ロックシューターを倒して、この上の階だな。

 32階層か、レベル上げにはちょうどいいんじゃないか?

「ナイス判断」

「さすがにロックシューターにあんなに苦戦するなんてな」

「上級だし、しょうがない」

「レベル上げをしてからだね」

「んじゃ俺は先に進むぞ」

「おう!追いついてやるよ!」


 新たなジョブが出てたからな。医師と言うジョブだ。

「ジョブチェンジしてと」

 短剣かぁ、よしいくぞ!


 50階層まであっという間だったな。

 まぁ、できたらまた一周するか!

 扉を開くと、ミスリルゴーレムかよ!

 探検じゃ歯が立たないからブラックスミスにジョブチェンジして、ハンマーでぶっ壊す!

 ドロップ品は魔石にマジックバック。宝箱には現金三百万とジョブオーブが、薬師?

とりあえずはあげたほうがいたよな。

薬師を取り込んで一層に戻る。

もう一回いけるな!

 1階層から走って攻略して行く。

 途中健介達と会い「じゃぁーなー!」

 とまたレベル上げに勤しむ!

 50階層まできて、やっと医師のレベルが99になった。

 扉を開けて二戦目!ブラックスミスで粉々にして塵になって行くミスリルゴーレム 。

 ドロップは魔石とまたしたもマジックバック。

 宝箱には300万円とスキルオーブか。鑑定だった。

 運がいいなぁ。

 外に出ると佐々木達はもう着替えていた。

「結構レベル上がったよ」

「俺も2回まわったからな!」

「すごいスピードだったから誰か最初わからなかったよ」

「で?いいものでたか?」

 健介が聞いてきたから、

「鑑定のスキルオーブとマジックバックが二つだな」

「鑑定欲しい!」

 学が欲しがっているからやるか。

「そのマジックバックいいなぁ、カッコいいじゃん」

 健介もかよ。

「じゃあやるよ!」

「あ、僕にもくれるの?ありがとう」

 2人に上げて佐々木にあげないのもなぁ。



 その後はファミレスで駄弁ってきた。

 俺はシア一筋だが、他のみんなの恋バナがやけに面白い!学ぶが陽菜と?ないだろ?


 いやもしかしてもしかするのか?

 

 帰りにら和菓子屋に寄って和菓子を買って帰る。

「ただいまー」

「おかえりー」

 ドタドタと3人が走ってくる。

「お土産は?」

「ん」

 紙袋を開けるとキャーといいながら去って行った。嫁よ、ハグがないぞ?

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