第34話 夏休みプール編


 夏休みだ。

 こっちでの夏は初めてのシアは暑すぎるみたいだ。

「クーラーがないと死んじゃいそうだね」

「プールでも行くか?」

「プール?」

「水風呂のデッカいので楽しいぞ?」

「いくぅー!」


「で、なんでお前たちも一緒なの?」

「あーしもプール行きたかったし!」

「シアちゃんに誘われてね」

 まず水着を買いに行く。

「遅いぞ隼人」

「ふざけんな!なんで、健介たちまで!」

「アーシが誘った」

「まぁ、みんなでいきましょうよ」

「しゃーねーなー」


 水着をさっさと選んで、選んで!

 はやく選んで!遊ぶ時間なくなるから!


 車に乗ってスピードを上げてプールに着くと大きな浮き輪を借りる。早く着替えて女の子達を待つと、

「おおー!」

 陽菜は大人っぽいハイネックビキニだ。

「可愛い」

 月見はホルターネックと言う大胆な水着で、

「俺の嫁最高」

 シアは三角ビキニというものだった。

「はやくいこーぜ!」


 ウォーダースライダーや、ウォーターフォールなど、楽しく遊んでみんなで買い食い。


 流れるプールで浮き輪に乗った嫁とイチャイチャしながらも。ギラついた男は寄せ付けない!!

「たのしーねー、プール」

「だろ?海もあるぞ?」

「そこもいきたい!」

「じゃあまたみんなで海に行くか!」

「やったー!」


 一休みしてるとみんなが集まる。

「結構体力使うねー!たのしいけど」

「な!あーしもつかれたぁー」

「あははは、みんなまだまだだね」

「学はもと水泳部らしいぞ?」

「なのに、陰キャ?」

「僕、ぬいだらすごいんですよ!」

 ポージングをする学はスルーして。

「暑い夏はやっぱりプールだね」

「さっきいってた、うみ?にもいきたい」

「いいねぇ!海の家とかいいよな!」

「あーしはしょっぱいから苦手かも」

「でも、いいじゃん!遊びにいこーぜ!」

「だな!」

 浮き輪はやっぱり買っとくか。


 夕方はみんな寝てしまって、運転している俺と健介はハンズフリーで喋りながらなんとか、眠気を我慢する。


 着いたぞー!

「もう少し」

「おきろー、家だぞー」

 陽菜と月見は泊まるらしい。

「は、起きて起きて」

「いいよ。そんな」

「まぁ、無事着いたからいいさ」

 3人泊まるので布団は敷いてある。


 起きて布団にごろんとして、

「あー!あーしようねれるわ」

「疲れたねぇ」

「つかれたぁー」

「んじゃ、おやすみな」

「「「おやすみー」」」


 俺も布団に寝転ぶと睡魔に襲われた。


   ♦︎


「で?結局どうなのよ?」

「私は妻確定してますからね」

「そんなの覆してやりますから」

「おーいいねぇ、バトルだねぇ」

「陽菜は学君でしょ?」

「は?あーしは別に」

「見てたもん!」

「どこに惚れたの?」

「だからあーしは…庇ってくれた時かな」

「「きやーー」」

「あーしの話はいいって!それよりそっちはどうなのよ?」

「私の勝ちだよ?」

「まだわかんないからね!本気で行くから!」

「チョチョイのチョイですよ」

「いーだ、まだチャンスは一年あるからね!」

「後一年でお嫁さんなのだ」

「悔しいぃー!!」

「あーしには理解できないわ」

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