第32話 二年生のレベル上げ


「これでラスト!」

「いえーい!」

「うおぉぉぉおぉぉぉ!」

 全員に魔石が回ったと言うことはたぶんスキルオーブもかな?最後のスキルオーブはアイテムボックスだった。

「負け続けて良かった」

「よかったねぇ」

「いいなぁ」

「はやく使いなよ」

「うん」

 光が入っていきスキルを覚えたようだな。

 全員分集まったみたいだな。

「はい!」4組のみんなも頑張ったと思うよ。

「隼人君ありがと」

「ありがとう」

「最後まで付き合ってくれて」

 とお礼の言葉までいただいた。

「あはは。気にすんな」

 いつものところでいつも通りのメンバーだ。

「結局最後まで付き合ってやんの!」

「しょうがないだろ?気になるんだから」

「俺は早めに独り立ちさせたぞ?」

「僕らももう大丈夫と思ったところから別行動してたしね」

「なんだかんだ言って面倒見がいいからな」

「けっ!俺だってしたくてしてたわけじゃねえぞ?ジョブオーブも集まったしな」

「え?まじか?」

「うちらのとこは聞いてないけどあったのかもね」

 1組から5組までジョブオーブは俺が買いとるってことにしといたんだよ。

 おかげで探検家、銃使い、狙撃手が集まったんだからな。焼肉代でジョブオーブなら割に合うでしょ!

「まあ、今日で俺らは終わりだしな!」

「だな!」

「カンパーイ」


「明日もみんな行くのか?」

「流石に休みにしたよ」

「だよな!金田も委員長ご苦労様」

「かなりお金が集まったからどうしようかな」

「装備に使うとか?」

「あ、そうだね、借りてる武器もあるし」

「急がなくていいからゆっくり自分達のペースでな」

「うん」

 クラスメイトの命には変えられないからな。


 さて、久しぶりに来た鳥居の裏のダンジョン。

 あいつどうしてるかな?


 100階層までくるのに時間がかかった、他のジョブを上げながらきたからな。

 扉を開けて、

「よう、元気だったか?」

『ぬ、もう来ないと思っておったぞ』

「くるに決まってる、ただ、用事があったからな」

『今日は何をもってきたんだ?』

「甘いお菓子だな、雑食なんだからなんでも食べれるだろ?」

『どうせならお前を齧ってやりたいがな』

「負けるくせに強がんなよ。それよりどーよ?人間より美味いものがあっただろ?」

『まぁ、あのハンバーガーというものは美味かったな』

「ならそれも置いて行くよ」

『さて、それじゃあ、やろうかのぅ』

「俺が勝つって!」

 九尾の狐は丸まって突進してくるが、これをかわしざま刀で一太刀いれる。

『むっ!この人間風情がぁ』

「よっと、大見得切り!」

「覇攻撃」

『グアッ』

「ここまでだな」

『ちっ!さっさとおいて出ていけ』

「わかった!またな」

『あぁ』

 塵になって行く九尾の狐を見ながらドロップ品の刀と魔導書、宝箱から一千万円とスキルオーブをてにして転移陣で外に出ると、夜になっていた。

「やべっ!遊びすぎたか!」


「シア、これはにはわけが」

「ダメです!門限はちゃんと守って下さい!」

「はい!」


 もう尻に敷かれてるよ。


 魔術書は氷魔法だったから本棚においてある。魔導書ってどんだけあるんだ?


 次の日は学校で久しぶりに居眠りしてしまった。鬼塚先生の角での攻撃は痛い。

 まぁ、居眠りした俺が悪いんだけどね。

 昨日はあるポーションを作って夜更かししてしまった?これを使うことがなければいいが、念のためだ。


 低級ポーションは作り溜めしといたやつを委員長達に渡してあるので使ってくれるだろうし、何かあったら俺に連絡しろって言ってあるから大丈夫かな。


 まぁ、勝手にするやつのことは面倒見きれないので、スルーする。


 まぁみんなそれぞれ違う道に進むんだろうし心配してもしょうがないな。



 さて、俺はまたレベル上げに行こうかなと思ったら千聖に呼び止められた。

「いやあ、中級ダンジョンにいってみたいけど、どうかな?」

「まだまだレベル上げしなさい!」

「えーレベリングとか」

「俺は絶対にしないからな!」

「ちぇっ!」

 千里は帰って行った。レベリングはしてもたいして強くなれないからな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る