第28話 俺の話を聞いてくれ


 俺が空調をしだしてからようやく秋めいてきた。空調係に差し入れがたくさん届いた。みんな俺のことを見ていてくれたんだな。

 あの鬼塚からもジュースをもらった。

 ジュース一本で足りるかばーか!


 と言いたいが辞めておく。喧嘩したらシアが哀しむから。

 特別授業中だが何故か俺の前に列ができている。

 俺は攻撃を受けて良くないところをアドバイスしているだけなのに“ありがとうございました”と言われるようになった。

 これは仲良くなってきたと言うことなのか?

 鬼塚も絡んでこなくなっている。いや授業しろよ!この役目は鬼塚だろうが!

 鬼塚を見ると親指を突き出してグッジョブって!校長に直談判だな!

 って、校長は中級ダンジョンを攻略しにいった?どいつもこいつも仕事しろよ!


 

 最近は家でポーションを作っている。いらないに越したことはないが佐々木達に渡している。せっかく錬金術師があるのだから使わないとな。

 佐々木達は相変わらずレベルあげをしているらしいようやく100を超えたと喜んでいた。


 健介は相変わらず怖がられてるらしい。陽菜は我関せずだが、佐々木と針衣のダンジョンには月見も一緒に行ってるらしいのでなかなか面倒見がいい。 


 秋、実りの秋だ。

栗や柿などを持ってあの九尾の狐のとこに行く。ほれ食え!食えるかって!ふざけるな!雑食なのは知ってるんだぞ!ここでもフルーツ食ってんだろうが!仕方なく?仕方なくないだろ!このわからずやが!


 また倒してしまった。

 塵になって消えるあいつも楽しそうに笑ってる。こっちは命懸けでここまできたんだぞ!なにを何回もこなくちゃならないんだよ!ドロップはありがたくもらっておくが、刀にマジックバック、一千万円にジョブオーブ。今回は被りか。


 これはオークションに出すかな?

 ナイトのジョブだし欲しい奴がいるだろう


 オークションは白熱して二千二百万で落札になった。父さんや母さんは大喜びだ。シアも喜んでいる。

 まあ、いいんだけどね。

 父さんにマジックバックをあげたら喜んでいた。まぁ、父さんも欲しがってたしちょうどいいだろう。ヘソクリでも隠すのだろうか?


 さて、付与術師もレベル99なっているので、刀に氷属性を付与してみたら綺麗にできてなかなかうまく行った。これで九尾の狐との話し合いにも花が咲くだろう。


 シアにも火耐性を付与してあげた。


 俺はこれからどうなるのだろうか?

 ジョブは増えた。付与術師をレベル99まであげたら、召喚士が出てきた。なぜだ?

 まぁ出てきたらあげるけども。

 召喚してみるとモフモフのウサギだった、懐いてくれて可愛い。レベルが上がるにつれデカくなって最終的には羽が生えてドラゴンのようになってしまった。これはこれでかっこいいがこれじゃない感がすごいある。

 シアもビックリしていたが小さくなれるのでこれはこれでありだな!

「キュウ」

「可愛いねー」

 ああ変わらずシアは可愛いし喜んでいるのでヨシ!


 そして、二度目の冬を迎えることとなった。

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