第21話 初詣
初詣は7人でいった。まぁ、健介がいいだしたことだがな。
健介たちは車で俺たちは歩きできた。
いつもは通らない道を今日は通って屋台の賑わいは毎年の恒例だな。
「よお!こっちだこっち!」
「寒いんですけど」
「そんな格好で来るからだよ」
「着膨れしてる方が恥ずかしいし」
「あけましておめでとう」
「あけましておめでとう」
「あけおめことよろ」
「新呪文?」
「ちげーし」
針衣を足蹴にしている。
「まずはなんだっけ?」
「お参りの前にリンゴ飴食べよ!」
「俺たこ焼き食べたい」
お参り前から屋台で買い食いしている俺たち。
よつやくお参りの列に並ぶ。
俺の願いは一つだけ、このまま平穏な毎日を送ることだ。
シアは熱心に祈っている。
おみくじを引いたら『大凶』災が降りかかります?ふざけんなって破って捨てたかったけどちゃんと結んでおいた。
シアは大吉、他のは知らん!
せっかく集まったんだしとファミレスに行く。よく開いてるものだと感心する。
「針衣はどうなんだ?」
「えっ?なにが?」
「怪我の具合だよ」
「完璧に治ってるよ!凄いね」
「私は聖女なのに治せなかった」
月見がしょぼくれているが、
「まぁ、レベルが足りなかったんだから仕方ないだろ?」
「やっぱり強くなる!」
「そうそう。そうじゃなきゃな」
「親たちはダンジョンはいったのか?」
「俺は連れていったぜ!俺と一緒の聖騎士って!オチまでついたよ」
「あははすごいな」
「あーしはまだかな。連れて行かないとね」
「わたしもまだ」
「僕達も」
「つれてけよ?何かあった時のために絶対必要だからな」
「それはわかってるけどね」
「ウチの母さんなんて行商人で、アイテムボックスなんて手に入れて大喜びしてたよ」
「あー!それいいなぁ!あーしもアイテムボックスほしかったもん」
「なー便利だよな、マジックバックがあるけどダサいからなぁ」
「わかる!あのダサさは半端ないからバックインバックしてるもん」
「こっちでもでてるみたいだぞ?」
「そうなんだ?」
上級者ダンジョンからだけどな。
「来年はどうなるかな?」
「まぁ。他のクラスと混ざるんだろ?」
「せめて二人一組くらいにして欲しいよね」
そうなればいいけどな。
「あの校長だからわかんないぞ?」
「だよねー」
「佐々木とか舐められるなよな!」
「わ、わかってるよ!さすがに年下だしね!」
なめられそうなナンバーワンである。
「あははは、なめられそうだな」
「そ、そんなことないよ!」
一応は勇者だしな!
「二年から実技も入ってくるんでしょ?」
「あぁ、そうみたいだな」
「殺しちゃダメだよ?」
「誰に向かっていってるの?俺?」
「わかるー」
「あ、ごめん!とか言ってそう」
「そんときゃ治せばいいだろ?」
「うわっ!やる気だ!」
「あははは」
「じゃあ今年もよろしく!」
「あぁ!」
二人で歩いていてに帰る。
「楽しかったね」
「あぁ。馬鹿話だったけどな」
「来年もこのメンバーで来たいよね」
「だな」
「まぁ、二人は一緒だから大丈夫っしょ!」
「うん!だいじょうぶっしょ!」
「「あははは」」
手を繋いで帰る夜の道は寒いけど、二人なら寂しくない。
そしてどちらからでもなくキスをした。
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