第20話 車通学
教習所に通う毎日で、一年には悪いが俺たちだって好き好んで一年やってるわけじゃないからな!
俺たちが通い始めるとみんなも通い始めて大体同じように取る科目も決まってくる。普通に過ごしているがダンジョンがあるんだよなぁ。なんてことを思っていたら普通に免許を取得していた。
シアはやはり苦戦したようだがなんとか取れたな。
他のみんなも免許を取得して喜んでいた。
軽の中古車を買って、通学で使っている。もちろん横にはシアが座るが、他のみんなもいろんな車で来ている。健介なんかは軽トラだった。
「まだ、車買う金なんてねぇよ!」
みんな中級ダンジョンで頑張ってレベル上げ中だからだろう。
「中級でも、ボス倒したら100万とか宝箱に入ってたよ」
「早くいえよ!今日はダンジョン攻略すっぞー!」
「「「「イェーイ」」」」
佐々木や針衣も和んでいる。
とりあえず他の一年とはあんまり接点がないので二年になってもこのメンバーで行きたいな。
「中級ダンジョン攻略してきたぜ!」
「おう!おめでとう!」
「言った通りに100万円あったぞ!しかもスキルオーブも!」
「なんだった?」
「氷魔法!針衣が欲しいって言うからやったけど」
「まぁ無難なとこだな」
「あ、魔術書いるか?アクセルって魔術なんだけど」
「「いる!!」」
針衣と陽菜が飛びついた。
「お、おう!俺たちはもう読んだからやるよ」
「針衣は氷魔法ゲットしたんだからあーしからね」
「そりゃないよー」
「「あははは」」
でも中級者ダンジョン制覇できるなら上級者は?いや、こいつらに任せておこう。
「隼人君って鑑定できたよね?」
「あぁ、できるぞ?」
「これ鑑定してもらっていいかな?昨日のボスドロップなんだけど」
鑑定してみると素早さの指輪++だった。
「素早さの指輪++らしいぞ!いいのゲットしたな!」
「うぉ!俺にくれよ!」
「だめだよ!これは僕が!」
「テメェ!」
「席につけ!」
“ガタガタ”
「とりあえず報告だ。三年から文句が出ているらしい。車通学してる一年がいると、まぁお前達のことだな。特殊な一年でもう18歳で免許も持ってると言うことを言って納得させたが、納得してない奴らもいるだろうから注意はしとけよ」
そんなん最初からわかってんだから車通学にしなくて良かったのにな。
「おいテメェ待てこら!」
「はい?」
「おまえが特殊科の一年か?」
「そうだけどなに?」
「てめえらな調子くれてんじゃねえぞ?」
「はぁ、あーししらない」
「よりによって」
「僕変わってこようかな?」
「いいんじゃね?」
よりにやって俺かよ。
「どうすりゃいいんだ?」
「とりあえずは車を渡しな」
「それはやだな」
「あ?」
「あぁ、つかれた。もういいわお前!」
フィアーを使う。
「あ、あ、あ、あ、」
「とりあえず俺に文句あるやつ呼んでこい」
ガタガタ震えた三年生はそれからくることはなかった。
さて、これで授業も捗るな。
期末テストだ。みんな自信満々でいる中シアだけはドキドキしていたらしい。
まぁ、流石に一年の期末で赤点取るような奴はいなかった。
そして冬休み。
ようやくダンジョンに潜れるなとルーンナイトでレベル上げをしている。上級ダンジョンも軽くこなせるようになっているので。喋りながらモンスターを倒している。
「どこか行きたいところはあるか?」
「んー、どこでも良い!」
「ヒントくらいくれよ」
「本当に!家でまったりするので別に構わないよ」
ウチの嫁は出来た嫁でしたわ。
上級ダンジョンを攻略して車に戻ると留守電が入っていた。
『隼人!早くきてくれ!場所は…』
「急ぐぞ!」
「はい!」
車を急発信させて向かうは中級ダンジョン。
電話の相手は健介だった。
中級ダンジョンについて直ぐに人だ分かりができていたので推しどけて入っていくと針衣が、呼吸を浅くして俺をみている。
『エクスキューション』
みるみる傷が塞がっていって呼吸が落ち着く。
「なにがあった?」
「途中で、レアモンスターが出たんだ!後ろからだったから針衣が陽菜を庇ってな」
「そうか。そのレアモンスターは?」
「俺と佐々木で倒した。針衣は月見と陽菜が外に連れ出してな」
「なら良かったぁ、お前ら死ぬんじゃねぇぞ!」
「わかってる!良かったよお前がいて」
「針衣も十分注意しておけよ?」
「あはは、怪我人にそれはないよ」
「治ってるだろ?」
「うん、ありがとう!」
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