第8話 テンプレとレベル上げ
まだ王都にいる聖女組は初級ダンジョンをようやく攻略した。
「マジでモンスターだったし!」
「俺、つえぇな!にしても、佐々木!ちゃんとしろよ!」
佐々木に檄を飛ばす健介。
「うん!頑張るから!」
「学もファイトだよ」
「うん!」
ほとんどが、陽菜と健介が倒してしまった。
それでもパーティーを組んでいるのでレベルが上がり少し強くなっている。
月見は少しがっかりしていた。
あれだけ熱心に頑張っていた佐々木くんと針衣君がこんなに弱いなんて。
「おし、もう一回最初からやるぞ!」
「「「はい」」」
どちらかと言うと陽菜と健介が勇者や賢者の方が良かった気がする。
いや、隼人が勇者だったなら。
王様は探していると言っているが見つからないんだろう。行動力だけは人一倍あるからなぁ。
♦︎
「爺さんありがとな!帰り気をつけて!」
「おう!お前たちも頑張れよ」
馬車は街に着いてまた戻っていく。
「ここがトゥエルの街か」
「ここから東にいけば特級ダンジョンですよ」
「とりあえず宿に行こう。尻が痛くてな」
ヒールをかけながら馬車に乗っていたが、やはり痛いものは痛い。
「乗り慣れていないとキツイですよね」
「さぁ、宿屋だ」
街にある宿屋に泊まる。
まあまあの寝心地だな。
晩飯は大盛りだった。
「こんなに食えねぇよ」
「たくさん食べなきゃ特級ダンジョンには行けないよ!」
女将に言われて食べるが、ちょっと多すぎる。
次の日には特級ダンジョンに向かって東に進むと、ダンジョンには結構人がいた。
「ふたりかい?大丈夫?死ぬんじゃないぞ?」
どこでも言われるな。
「はい!レベル上げしてから下に行くんで」
「そうした方がいい!」
1階層にはホブゴブリンからか、今は暗黒騎士で剣を使ってるから攻撃を避けながら戦っている!
10階層まできて、ギアマンティスという巨大カマキリと戦っている。
「ハヤト!」
「おう」
『ファイヤーウォール』
虫には火だろう!モンスターには関係ないかもしれないけどな!
俺らは10階層で、レベル上げしている。
さすがにこの下にはまだ行けないだろうな。
レベルは上がってきているが、みんなのレベルは幾つなのか鑑定してみる。
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ダンテ
レベル532
職業 剣士
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「うわぁ、まだまだだな俺たち」
なんだよ500台のレベルって!
ちなみにシアは、
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シア
レベル 211
職業 魔法使い
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だ。さすがにレベル上げ頑張らないとな!
宿に戻るとちゃんと帰ってきたと喜ぶ女将さんに嬉しくなる。
ここの宿にしてよかった。
自分の部屋で武器強化をしている。
いまは鋼鉄の剣++になった。
「防具もやっとくか」
防具もブラックバッファローの革鎧++にできたな。
「シアの防具と武器もやっとくか!」
「シア?」
「はーい!」
「武器と防具を貸してくれるか?」
「はあ?わかりました」
黒のローブとかしの杖を++にして返す。
ブラックスミスは使えるな。
それから一ヶ月は20階層までいき、レベル上げをした。
なかなか上がらないレベルにヤキモキするが、下の階層に行くためにはレベルは絶対だしな。
グレーターウルフを倒した時にようやくレベルが上がった気がしたので見てみると。ようやくレベル385だった。まだまだあの、剣士より弱い。ジョブは順調に上がっており、三次職も最後の忍者となっている。
「よし、明日から30階層を目指そうか」
「はい!レベルも上がってきましたしね」
ドロップ品を買取に出して金を受け取る。
街に帰ろうと西に向かっていたら、
「はいストーップ」
「なんでも、レベル上げしてるお子ちゃまたちがいるらしいじゃないの?」
「有り金全部で通してやるよ」
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アンナ
レベル406
職業 盗賊
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「あんまりレベルはかわらないみたいだけど?」
「な、鑑定持ちかよ!」
「どうする姉御」
「やっちまったもん勝ちだろ!」
「ならこっちも『火遁の術』」
逃げられないようにぐるっと囲む。
「くそっ!」
「あれ?大丈夫?」
“ドス”
と腹に剣を刺す。
「わかった!私達の負けよ」
「逃すわけないだろ?」
腹にパンチを入れて気絶させる。
あと一人はもう戦意を無くしていた。
ヒールをかけて治してやり縄で縛って街まで連れていく。
懸賞金が掛けられているらしく、それを貰って懐が暖かくなった。
盗賊は奴隷として売られるそうだ。
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