第16話 穏やかな日々

ある日


家の中 リビング


ゆきは晩御飯食べていた。

テーブルの傍らには、ノノベアーのぬいぐるみ、ノノが置かれている。

食事を終え、ゆきは、ノノに話しかける。


「ねぇ、ノノ」

「なに」

「一緒に、お風呂入ろ」

「………………なんで?」

「だって、ノノいつも外にも出したりしてるでしょ、だから、汚れてるかもしれないよ」


「う、うーん、でもボクはぬいぐるみだよ。そんなことする必要は…」

「……お願い、そばにいてくれるだけで、いいから……」


ゆきは、寂しそうな表情を見せた。

お風呂に入ることに消極的だったノノは、その表情を見て考えを改めた。


「わかったよ。一緒に入ろう」

「…ほんと?ありがとうノノ。というわけで早速はいろー」


こうして、ゆきとノノは一緒にお風呂に入ったのだった。


……


「うぅ……結局思い切り洗われてしまったな」

「でも、気持ち良かったでしょ?」

「うん、そうだね凄く清々しい気分だよ」

「…やっぱり、ノノも私たちと同じ感じなんだね、そういうのは」

「そうみたいだね、ボクも知らなかった」

「じゃあ、これからは毎日一緒にはいろーね」

「えっ……」

「え、嫌なの?」

「い嫌じゃあないけど、毎日は必要ないんじゃないかなー、1週間に1度くらいで十分だよ、きっと」

「そう?」

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