第2話

「久しぶりだね、彩斗!元気にしてた??僕ね、」


目の前でペラペラと話し出したのは、間違いなく俺の記憶の中にある未来だった。少し上品な言葉遣いと、周りの女子からもかわいいと言われるようなくりっとした目、整った鼻、165cmという少し小さめの身体。ただ、記憶と異なるのは半透明であるということだけだった。



「あはは、聞いてるー?拍子抜けしてるのかなぁ?おーーーい!」


「お前、未来か?これは幻聴か?俺、もしかして働きすぎておかしくなったんじゃ…」


「だから、僕だって言ってるでしょ!未来だよ、君の友達で、恋人だった未ら」

「お前、なんで居なくなった。」


「え?」


「なんで俺の前から急に消えた。どうして居なくなったんだ。」


勢いに任せたまま怒鳴るように言った。その後、未来の顔を見て少しだけ後悔した。未来は悲しそうな顔をして言った。



「ごめんね。」



「まだ、まだ伝えられないんだ。あと少しだけ待って。」




そう言い残すと未来は消えた。




カレンダーには13日と書いてあった。

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だって君はさ、僕を置いていってその後さ、 すうら @suuradesu4649

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