第2話 高山理子(2)

 日本文学研究室では月に一度、テーマを学生各自持ち回りにして討論会が行われる。

 討論会は自由参加とはなっているが、全員出席の雰囲気があり、先生も先輩も後輩も関係なく出席して、熱く意見を交わし合う。交わし合うとはいっても、テーマを担当した学生が一方的に槍玉にあげられるのが常で、今日のテーマ担当である四年生の角野さんは、これから己を襲うであろう悲劇に震えていた。

 アタシは研究室の端で小さくなっている角野さんの傍に行き、印刷前のレジュメを覗き込んだ。漱石の『行人』の一郎の苦悩ついてがテーマのようだった。赤ペンで細かい補足書き込みがいくつも書き入れられており、その字の細かいことといったら、まるで赤色の毛虫が癇癪を起こしながら絡まり合っているような感じで、つまり何が書いてあるのか全く分からなかった。

「角野さん、こんにちは。今日の夕方いよいよ発表ですねえ。なんだかアタシまで緊張してきますわ。でも、角野さんやったら大丈夫ですよ。アタシと違ってめっちゃ優秀ですもん。頑張ってくださいね」

「ありがとう、高山さん。でも全然優秀なんかじゃないのよ。たぶん質問されたら答えられないし、先生に突っ込まれたら終わりだし……」

「大丈夫ですって、考えすぎると却って良くないですよ。あ、そうや。アタシこれから親睦会の買い出し行くがですけど、角野さん何欲しいですか? 角野さんの好きなやつ買ってきますよ」

 討論会の後は、親睦会と称して飲み会が行われる。通常買い出しに行くのは二年生だが、アタシは買い出しに行くのが好きなので、三年生になってもその役目を買って出るのだった。普段会話しない先輩たちと話すこともできるし、食べたい物を聞くのは単純に面白い。

 アタシに食べたい物を聞かれた角野さんは、白くて細い指を口元にやった。大人しくて小柄な角野さんは、唇も爪もやはり小さい。近づくと甘くていい匂いがする。アタシが待っていると、暫くしてから、角野さんの可愛らしい声が響いた。

「イカの一夜干し」

「了解です」

 アタシはボールペンを走らせた。

 大人しくて小柄な角野さんが、とても可愛い声で「イカの一夜干し」なんて言ったのでアタシは内心大喜びしていた。先輩たちの意外な一面を知ると、なんだか先輩たちがもっと好きになれる気がするのだった。先月も、いつも独りでいる無口な黒井さんが、男子特有の掠れた声で「さくら餅」と答えてくれたので、アタシはとても嬉しかった。しかしこの面白さを誰かに話しても、あまり分かってもらえない。杏奈なんか苦笑するだけだった。

「ああ、他の先輩たちも、欲しいものあったら言ってくださいね、メモ取っていきますよ。あ、二年生、気を使って手伝おうとせんでもいいげんよ。アタシが行きたいから行くだけねんし。はあ、滝沢さんも来なくていいです。杏奈と二人で十分なんで」

 メモを取り終わったので、アタシは杏奈の腕を掴んで研究室から出て行った。

 アタシは残念ながら免許を持っていないが、その点杏奈は完璧だ。免許も車も持っている。買い出し要員としては適任だ。

 ゆるやかに車を発進させながら、杏奈が言う。

「ねえりこち、買い出しやりたいなら、早く免許を取りなよ。当日私が休んだらどうするの」

「杏奈様は真面目やから、そういうことはせんと信じとります。何があっても月に一度のこの日は、我が日本文学研究室のために来てくれるって信じとります」

「勘弁してよ。私だって体調を崩すことだってあるよ」

 杏奈はそう言ったが、彼女なら何があっても当日やって来るとアタシは確信している。たとえ盲腸になったとしても、しれっと登場し、何食わぬ顔でひととおり済ませ、速やかに去っていく。そのうえ、アタシ達は杏奈が盲腸に苦しんでいることなど何一つ気付かないのだ。三原杏奈はそういう女の子なのだ。だからアタシは彼女がとても好きなのだった。

「ねえ、さっきさ、手伝おうとしてくれた二年生おったやろ。あの子たちはいいけど、他の子たち、どう思うけ。アタシら三年が買い出し行くってのに、知らん顔しておしゃべりしてさ、いったいどういう神経しとるんやろうね」 

「……手伝わなくていいって、りこちが自分で言ってたじゃない。だからでしょ」

「でも普通さあ、先輩がそんなこと言って、はいそうですってなる? 手伝う素振りぐらい見せるやろ、普通。考えたらわかるやろ、そんなん。ありえんわ」

「……りこちはそういうところ、こだわるからね」

「そうねんて。アタシ礼儀とか、そういうのきっちりしてないが、本当に嫌いねんて」

 アタシがそう言ったのと同時に車はスーパーの敷地に入った。

「駐車場空いてるかな?」

 杏奈がそう言い、アタシの愚痴はそこで断ち切られてしまった。アタシはまだまだ言い足りない気持ちでいっぱいだったが、杏奈が先に車を降りるよう促したので、黙ってそれに従った。

 杏奈が駐車を終えるのを待つのは暇だった。先に行って買い物を始めても良かったが、杏奈がアタシを探すのは手間かと思い、それも思いとどまった。何となくスーパーの中を見やると、意外な後ろ姿が目に入る。遠目だろうと後ろ姿だと間違えるはずがない。アタシはたちまち嬉しくなって、思わず店内に飛び込んだ。

 全力で店内を走り、よく知っている後ろ姿を追いかける。通路は狭いので、アタシの身体が通る度に、両棚に陳列されている商品にぶつかりそうになる。しかしそこは、持ち前の反射神経で上手くかわす。アタシの見事な身のこなしに、すれ違ったおばさんも目を丸くしている。

 見る見るうちに後ろ姿は大きくなり、手を伸ばして目の前の腕をぐっと掴んだ。勢いがついて、随分と強く握ったらしく、相手はびくっと身体を震わせて、怯えたように振り向いた。

「おお、りこちか。びっくりしたわ……」

 振り向いた相手はアタシの予想通りの顔をしていた。大親友の慧衣だ。

「こんなところでりこちと会うと思わんかったわ。そういえば、大学この辺やったっけ……」

「そうやけど、いや驚きすぎやろ。そんな驚くこと?」

「いやもう、りこちと三億年ぐらい会っとらんかったからなあ。顔忘れてしまってな。だから久し振りに会って、ちょっと驚いてしまったがや。ごめんな」

「三億年はないわ。せいぜい三週間やん。でもこっちこそごめんな、最近慧衣と会えてなかった。課題がちょっと忙しくてな」

「ははあ、こないだ電話で話しとった例の小川なんとかってやつか。他所から来た子もおるとか言っとったな。いやあ、りこちは気い強いし、性格もきっついからなあ。他所の子をいびり倒しとるんやないかって、心配やわ」

「せんわいね、そんな小姑みたいなこと。それにアタシは気が強いがやなくて、白黒はっきりつけるのが好きなだけや」

 飴の雨を降らせた顔合わせの日から二週間経ったが、島津さんは研究室どころかグループ内でも上手く馴染むことができないでいた。アタシは島津さんをどこか薄気味悪く思っていたが、他所から来た人を孤立させることはうちの研究室がまるで陰険みたいに見えるから、積極的に彼女に声を掛けて彼女が少しでもうちの研究室に馴染めるようにしていた。授業の後に雑談したり、困ったことがないか尋ねたり、次の時間までにどうするべきなのかを話し合ったりしている。慧衣の発言が親友特有の軽口だと分かっていても、アタシが島津さんをいびり倒すなんて言われるのは不本意だった。

「ああ、やっと見つけた。何してるの、りこち。探したよ」

 背後から杏奈の声がした。杏奈を見るなり慧衣が言う。

「あ、友達と一緒やったんか。ごめんな邪魔して。じゃあ、自分行くわ。また連絡する」

 そう言い残し、慧衣はそそくさと去っていった。急ぐ用事があったのだろうか。しかし、それにしては随分とゆっくりした歩きだ。アタシが走って追いかけていたときの方がずっとずっと早歩きだ。

「りこち、さっきの知り合い?」

「うん、アタシの大親友でな、中学から一緒やってん。大学は違うけど」

「親友だったの? そうなんだ」

 杏奈は驚いたような顔をした。 



 討論会が終わった。今日の主役であった角野さんは、苦労して作ったレジュメを四方八方から手厳しく尋問されたので、すっかり意気消沈していた。討論会が終わった後も、席に座って俯いていた。なんだか長年使った消しゴムみたいに黒ずんでくたびれてすり減っている。

「はい、じゃあそろそろ親睦会の準備始めまあす。机を寄せてくださあい」

 どこともなく声がかかると、角野さんはふいに立ち上がり、そそくさと研究室を出ようとした。気のせいか目には涙が溢れているように見えた。

「角野さん、一夜干しありますよ」

 アタシが追いかけるように言うと、

「ごめんなさい、用事ができたから……」

 と言って出て行った。泣いているところを見られたくなかったのかもしれなかった。

 アタシは少し胸が痛んだが、親睦会が始まると、楽しい気持ちが次々と胸に湧き始め、角野さんのことはすっかり忘れてしまった。お酒をついでまわり、先生と先輩の楽しい話をたくさん聞けた。少し気後れしている二年生に話かけることも欠かさなかった。二年生の川久保くんが唐突に、人文棟の二階踊り場にあるモニュメントの真似を始めたときは皆で笑い転げたし、笑点に出るとしたら何色の着物にするかという話題では下らないことなのに先生も先輩も真剣に悩んでいて、その雰囲気がとてもいとおしかった。アタシ達はたくさん飲んで、たくさん食べて、たくさん笑った。時間はあっという間に過ぎていった。

 夜十時までは熱気に包まれていたこの研究室も、時計の針が進むにつれ、先生や先輩が一人二人と姿を消していった。

 午前五時、しらじらと明けていく日本文学研究室の片隅で、アタシは杏奈と二人きりだった。研究室を貸し切り状態にしていると思うと、少し贅沢な気分になれた。

 杏奈はバスで帰るからと言って、この日珍しく飲んでいた。酔っているのか、彼女は一方的に抑揚なく、じつに早口でアタシにこう言った。長い長い長い長い台詞を、たった一息だった。

「世界っていうのは白と黒と灰色でできていて、私たちはそのことを当たり前だと思っているけど、だけどふいに、まるで祝福されるようにそれらに色が付く瞬間があって、それは好きな人と目が合ったとかいう奇跡から、靴紐が綺麗に結べたとか些細なものまでいろいろあるはずで、私はその、世界が輝きだす瞬間がたまらなく好きで、愛しくて、大切にしたいと思っていて、それで私はいつだってその瞬間が訪れるのを心待ちにしていて、むしろ私はそのためだけに生きているところがあって、それ以外のときは白と黒と灰色の世界に身を沈めて、静かに息を殺して時が過ぎるのを待っているしかないんだよね」

 それはまとまりがなくてだらしがなくて、ただの感情の垂れ流しのようだったから、アタシは随分と珍しいこともあるものだと思った。しっかり者であるはずのこの子が、研究室のソファの穴に自ら指を突っ込んで、スポンジを次から次へと掘り出していく姿は、全くらしくなかったのだ。

「なんやそれ、ようわからんわ」

 酷使されたホットプレートは、この時間ともなるとすっかり冷え切っていて、誰からも選ばれなかった可哀想な焼きそばやウインナーの寝床になっている。

「白とか黒とか世界とかようわからんけど、嬉しいことがあったら、嬉しいっちゅうだけの話ねんろ、誰にでもあることをそんな、あんた大袈裟やわ、ふふ」

「ふふ、そうね。誰にでも、ねえ、ふふ」

「うふふ」

 朝五時のテンションとそれなりのアルコールは、アタシ達の頭と舌をほどよく豆腐にしていて、アタシ達は特に意味もなくぷかぷかふわふわと笑い続けた。杏奈は背筋をしっかりと伸ばしたまま、やはりソファの穴に指を突っ込んでうふふと笑いながらスポンジを掘り続けていた。

「ねえ、あんたの言う世界が色づく瞬間って、例えばどんなんがあるが?」

 アタシはふわふわのまま杏奈に尋ねた。わたがしみたいな意識の隅っこで、アタシは柄にもないことを聞いているなと思った。アタシは元来、世界だとか歓喜だとか、こんなロマンチックで非現実的な発言に付き合うようなタイプではないのだ。この世界が白と黒と灰色でできていようが、夜明けよりも美しいものがあろうが、そんなのはどうでも良くて、目を付けていた新作コスメが今月のバイト代で無事買えるかどうかとか、慧衣の既読がつくのが遅いとか、そういう現実的なことにしか興味がない。

 だけど杏奈が珍しく自分のことを話しているし、アタシもなんだか気分が良いし、ソファの上にスポンジの山はできているし、たまにはこんなことがあっても良いと思ったのだった。

 アタシは窓越しに午前五時の空を見やりながら尋ねた。

「白と黒と灰色の世界が色づく瞬間って、こういうときも含まれるんけ?」

 明け方の空は美しい。さっきまで黒に沈んでいたはずの空は紺を経て今は白だ。空の裾は白から透明に明るく輝き、やがて青がせりあがってくるだろう。その頃には透明な空気は熱を持ち、周囲には息を吹き返すように音がたくさん湧き上がってくる。それらは鳥の声や車の音や足音など、生命の音だ。街は目を覚まし、黒色だった山々も緑に輝いて、その上を金色の光が祝福するように、いくつもいくつも差し込まれるのだ。

「そうね。りこちが指摘するように、静かな明け方がにぎやかな朝に変わっていく瞬間っていうのは、それに近いのかもしれないけれど、私が言うやつには、あとちょっとだけ歓喜と熱狂が足りないね」

「そういうもんかいね。でも歓喜と熱狂が足りなくても、十分この風景は綺麗やろ」

「うん、そうだね。綺麗だね」

 十分過ぎるほどの美しさだと思うが、しかし杏奈にはこれでも足りないのだという。

「あんたに言わせれば、好きな人と目が合ったとか、靴紐が綺麗に結べたとか、そういうことの方がこの空よりも綺麗っていうがやろ」

「それは人それぞれだよ。私が言いたいのは、何が綺麗かっていう話じゃなくて、何がきっかけで世界が輝き出すかっていうこと。それはとても尊くて、すばらしくて、人それぞれで、人の数だけ存在しているんだっていうこと」

「あんたにとっての歓喜と熱狂って、何なん?」

 アタシがこう言うと、杏奈はただゆっくりと振り向いて、静かに微笑んだ。スポンジを抉る指はこのときぴたりと止まり、アタシは何故かこの子の指先が氷のように冷えていることを、ひたと感じたのだった。

 杏奈の笑顔はとても穏やかだった。そのやさしい瞳には、さっきまで二人で眺めていた午前五時の強烈な朝の輝きが写し取られていて、それはそれは眩しいほどだったけれど、奇妙なことにこの子の瞳の中では、それらは何の色にも輝いていなかったのだった。とてもとても激しい光を放っているのに、何の色もついていない、ただのがらんどうだった。

 アタシはそのがらんどうを目の前に、息をすることを忘れてしまった。そしてあることに気付いたのだった。ああ、杏奈の世界は本当に白と黒と灰色でできているのだ、と。

 世界が白と黒と灰色でできているというのは、杏奈の大袈裟な喩えでしかないとアタシは単純に思っていた。アタシの世界はいうなればプラスチックみたいに軽くて、何もなくてもそれなりに色とりどりで楽しい世界なのだ。だから心弾むことが、たとえば新しいピアスを片耳を差し入れているとき、慧衣の新しい恋の話に声を上げるとき、道端のねこの写真を撮っているとき、これらの歓喜と熱狂のときがアタシの世界には訪れてきても、アタシの世界は最初から楽しく色づいているから、別段輝き始めるようなことはないのだった。

 ところが杏奈はどうやらそうではないのだった。杏奈はひとり白と黒と灰色の世界に身を沈めて、静かに息を殺して時が過ぎるのを待って、穏やかな微笑を浮かべてなんとか日々をやり過ごしているのだ。それはいつかアタシとパンケーキにナイフを入れたときも、協力して日本霊異記の翻訳課題を完成させたときも、グァバがお互い上手く言えなくて笑い転げたときもそうで、あのとき杏奈は確かに笑っていたと思うのに、アタシだけが楽しくて、感動して、興奮していたのだ。それはさっきうふふと笑い合っていたあの瞬間、そして今顔を合わせているこの瞬間でさえ。

「ねえ、何であんたの世界はそんなことになっとるが? あんたの世界に色を付けるには、アタシは何をしたらいいが? どうやったらあんたの世界に色を付けて、あんたに息をさせてやることができるが?」

 アタシはふと、そう言いたい衝動に駆られた。でもそれは、杏奈を思いやってのことではなかった。杏奈の世界に色を付けて、杏奈に息をさせたかったのは、杏奈が可哀想だからでも、杏奈を助けてあげたいからでもなかった。これまで一緒に過ごしてきたやさしい友人が、急に化け物のように感じられて、恐ろしかったからだった。

 しっかり者で真面目な女の子が、急にもやがかった正体不明の化け物に感じられて、ぞっとしたのだ。アタシは、得体の知れない不気味な化け物を、元の人間に戻して早く安心したかったのだ。けれど、アタシの身体は氷のように冷えて固まっていて、何も口にすることができなかった。

 やがて杏奈はふらっと研究室を出て行って、あらかじめ廊下に準備しておいたのだろう、宴の後始末をするための道具を抱えて戻って来た。ゴミ袋やウェットシートや洗剤やティッシュなどが机の上にどっと積まれていくのをアタシは無言で見ていた。

「さあて、そろそろ片づけを始めようか。午前からこの部屋、使うって言ってたし、ひょっとしたら九時くらいには先生や先輩たちが来てしまうかも。それに私たちも仮眠とっておきたいしね。あれ、ひょっとしてりこち、疲れてる? だったら大丈夫、座ってて。私ひとりで問題ないよ」

 杏奈はそう言うと、ソファの上のスポンジ屑の山をざっと掴んで、ゴミ袋に投げ込んだ。

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