ウルフカットの僕っ娘先輩が揶揄いながら貴方のことを肯定して、時々独占欲と嫉妬を見せにくる話

@rororogogogo

01.はじめまして、後輩君

//se小さい風の音


「ん?珍しいね、お客さんだなんて。ダメだよ君。授業中に屋上なんか来ちゃって」/声は少し遠め


「学生の本文は勉強すること、だからサボったりしないで、自分の教室に戻ったらどうかな」


「……僕?僕はいいんだよ。だってほら、もう推薦は決まったし、出席日数も足りてるから……ほら、君と違ってサボっていい理由があるのさ」


「自慢になっちゃうかもしれないけど、僕って結構良い所に受かったからさ。ちょっとのお茶目ぐらいは見逃してくれるんだよ。学校だって実績が欲しいみたいだし。……ふふ、悪いことをするときは、しても大丈夫な土台を整えるのが大事なんだよ、君」


「ま、そういうことだから、僕は立ち入り禁止の屋上でも、暢気におさぼりできるってわけさ」


「それより、僕の話なんかどうでもいいじゃないか。君は1年生、だよね?」/se足音 声も段々と近くになるように


「見たことない顔だし。夏休み明けで君の気持ちもわかるけど、先輩の悪いところだけマネしちゃだめだよ?」


「…………」


「なぁんて、ね。ふふ。実はちょっと、屋上を眺めるのも飽きてた所でさ。少ぉ~し、悪い先輩に付き合いたまえよ、後輩君」//se座り込む音 声も更に近くに


「それで、君は誰から聞いたのかな?教えてもらったんだろう?出入り禁止の屋上を私物化してる三年生がいる、って」//……段々と声を小さくなって、怪訝そうな様子で間をあけて


「……ん?どうしたの?縮こまっちゃって。……え?」//se 顔を覗き込むように身を乗り出して、暫く間を。その後に、小さく噴き出すような笑い方。


「……くく、くく、くくくく、くっ。君、もしかして相当ウブな質かい!?隣に座っただけでそんな反応、く、くくっ、しないでくれよ!!」//笑いながら、愉快そうに


「ふ、ふふ、あは、あはは!揶揄い甲斐があるねえ、後輩君!ほらほら、そんなんじゃ、あは、は!これからの高校生活、虐められちゃうかもしれないよ?」//呼吸を整える。ひとしきり笑い終わった後に、声色戻して


「あー……ふふ、悪かったよ。そんなに笑うことなかったよね。ごめんって。……お詫びにさ、ほら、先輩が虐められないように慣れさせてあげるから、おいでおいで?」


「……」//少し間をあける


「……ほら、おいで?」


「……」//反応を伺う間


「……こないのかい?それじゃあ、僕からいっちゃうよ?」//se 抱きしめる音、じっくりと時間をかけて、ゆっくりと


「ぎゅ~~~……。ぎゅ~~~~………」//耳元で囁いて、あやすみたいな小声。


「……息、荒くなってるよ、後輩君♡」//甘い声で


「あははは、わかったよ、やめる、やめるから!やめるから怒らないでよ、ごめんって!……でも、隣はいいだろ?その方が話も聞きやすいし」//se 位置戻って、隣に座り込む


「えっと、そうだった。君は誰から僕のうわさを聞いたのかなって。僕の話をしたがるような人なんて、そんなにいないと思うんだけれど」


「……」//少し間を開けて


「聞いたわけじゃないのかい?」


「つい最近、私を見つけて…うん、うん。追いかけて……なるほどなるほど、私がどこにいくか気になったんだね」//話を聞いて相槌を打つ感じ


「なるほど、そういうことか。そうだよねえ、自分で言うのもどうかなと思うんだけど、僕って結構可愛いからさ」 //揶揄うみたいに、笑い声をちょっと含む感じで


「それでついてきちゃったんだねえ。案外むっつりなんだ、後輩君は」//少し間をあけて、驚く感じ


「……え?ん?」//se 更に距離つめて、顔寄せて。笑い声を隠し切れない感じ


「……んふ、ふふふふ、ふ。もう一回いって?」//ニヤニヤしてる様子


「ほら、もう一回!もう!一回!」//嬉しそうにしながら、一小節ごとに区切るような言い方


「始業式の日に見てから、ずーっっと、気になってたって、そう言ったよね?ね?」//笑い声抑えきれない感じで


「ふふ、ふふふふ、くふ、そうかい、そうかい。かわいい僕が気になっちゃって、今日勇気を出して、会いにきたってところかな?」//嬉しそうな声で、甘い声音


「そんなの、もう告白みたいなものじゃないか、それをわかっていってるのかなぁ、後輩君?」


「……ふふ、仕方がないなあ!」


「今すぐ付き合ってあげる!とかはいってあげられないけど、君がサボるのは見逃してあげるよ」

「だから、また会いたくなったら、おいで」

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