第24話

なぜ私が僻みとお前を引き離せないでいるのか、それにはもう一つ理由がある。


父が亡くなってから近くの病院に働きに行っている間、勿論以前にも言った通り、目の前で唾をはいていく、ニヤッと笑う、ゴミを家の前、ガレージに投げ入れる等の嫌がらせが毎日毎日あった。

ただ、私が退職する頃、2年以上通勤した頃には、やっと、やっと、静かになり出していた。

それが、私が退職し、母を連れて毎日ショッピングモールに行きだしてから結局すぐに、ストーカー行為が始まった。

きっかけはあの店だとしても、毎日毎日通勤し働いていると最終的に黙ったという事実。

朝のゴミ出しから始まり、お昼休みは母の事が心配で家に戻り、また午後診から出勤して晩に帰る。そのルーティンを繰り返す私を、数年見続けて、黙ったという事実。

働いていたら黙るという事。

仕事を辞めれば嫌がらせをするという事。


ただ、この時点からおかしい事がある。

お前は何様で、私を判断するのか?

毎日働いてるから黙ってやろう。

いつからそんな職についたのか?


そんなお前と私は何でも一緒だから、お前は立場が逆転し、私と母に判断されている。

それだけのことだ。

お前は誰が仕切っているのか分かっていない。


私が犯罪の被害に遭いながらも努力した事。

事実を積み重ねていく事。

既成事実を積み上げていく事。

どこでもかしこでも付きまとう割に、肝心な事。

私と母の年齢。

父が亡くなっている。

デマを終わらせれる要素は、全て見て見ぬふりをするお前には、犯罪をされている期間中に起こる事実を積み上げるしかないと思っていた。

そして今、お前に言いたい。

点は点のままで置いとく方が良い。

点を線にしてしまうのはお前にとって最悪の結果にしかならないと。


お前は私と母が、この犯罪の被害に遭って、死にたいと思った事がないと本気で思っているのか?

それこそ警察に聞いてみろとなる。

お前が今、死のうかと思っているのなら、私が止めることは絶対にない。

お前を目の前にして私は言うだろう。

「やっとお前も思ってくれたか。」

恨みとはこういうものだ。

お前の頭を撫でながら、頬を触りながら、

「大丈夫。怖くない。」

「何でも一緒。苦痛も一緒。」

誰も助けてはくれないのだから。

お前が柄にもなく、神仏を頼りにしているのなら、尚更言いたい。

私と母は、亡くなった父に助けてもらえていただろうか?

父が天国から見守ってくれているのなら、もう少しましな状況にならなかっただろうか?

お前はどう思う?

悪い奴が多すぎて力が発揮出来なかったのか?

お前の返事を聞く前に、私は言いたい。

お前が、亡くなった人間を生きている、生きていると言うから、父は成仏出来ずじまいで、力を発揮することが出来なかった。

お前が付きまといで墓参りに行かせなかったから、助けてくれなかった。

全部お前のせいだ。

そう言いたい。


実際に世界ではこの時代らしくない、大国が始めた戦争が起きている。

そしてなかなか終わらない。

神仏も思うように力を発揮出来ない時代なのかもしれない。


もう一度言う。

警察の前で、私と母に頭を下げたのは、あの店の店長だ。

こんなにも明確な事実があるのにも関わらず、お前は店長ではなく、私と母を選んだ。

やはり、人の選択にはその人の気持ちが見え隠れする。

お前はわざと私と母を選んだ。

お前は故意に私と母を選んだ。

あの男が警察を呼んだ日。

私と母はあの店には入店していなかった。

お待ちにも並んでいなかった。

であるにも関わらず、あの男は外のベンチに座っていた私と母のところにわざわざ寄ってきてまで言った。

「入店してくれるな。」


きっかけは焦げたトーストだった。

それを注意した時でも店の人間の返答に首をかしげる事はあった。

その店は研修もとても厳しいと私は知っていたから。


そして、私と母はその店長が、店長ではなく学生バイトと同じように働いていた時から知っていた。

そんな店長があの出来事が起きる前、1つ不審な行動をする。

今まで1度もあの店長がしなかった行為。

それが印象的でしっかり覚えている。


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