第15話

自分の辻褄が合わなくなるから、どうしても私が小さくなくては困る、お前がそう思っていることを私は分かっていた。

なぜなら、全てが、私が学校も行っていない常識外れな子供という事で話が進んだから。

本当に進んでいった。物凄いスピードで。

収拾がつかなくなるほど、ありとあらゆる人間に。

だからお前は絶対に年齢を言いたくなかった。

それでもお前が白状しなければ終わらないだろう。

ターゲットにする相手をお前が間違った。

お前が回した私と母に対する中傷は、最初からズレている。


仕事は、こんな風に働き、そしてお金を貰う。

それ位の常識は身に付けている私の前で、こんな行動は正しかっただろうか?

お前は真面目に働いていたか?

仕事中、ちゃんと仕事だけをしていたか?

私を囲む車。社名の入った車は何台も見た。


そんなお前は私と母の前で

「働いてない。」とよく言っていた。

お前が言えるセリフだろうか?

真面目に働いていないお前の事を私はよく知っている。

加えて、お前は馬鹿なのか?

居場所を流され、行く場所行く場所に要らぬ噂を立てる、そんな奴が多数いる中、誰が面接に行くのか?

どうして、被害に遭った私が、それを必死ではねのけてまで面接に行くのか?

私は行かない、お前が大人しくなるまで。

お前が、私と母に頭を下げる気持ちになるまで。

私は、お前がすんなり頭を下げるとは思っていなかった。だからこそ警察を挟んだ。


悪いことであるから、法律で定められている。

悪いことであるから、罰則がある。

ストーカー規制法。


お前は悪いことをしていながら、いつも顔を隠すこともなく、平気で現れた。

羨ましい限りに馬鹿である。

何でも聞かしてくれるお前には、警察に言った話ばかりをし続けた。

37才の私をガキだと思い込み、ガキだと思っているのにも関わらず、手加減する事なく本気で犯罪を見せつけてくるお前には、ガキでも少年院に入れるつもりで、こちらも本気で警察に言ってやった。

警察の話を聞いて、ムキになったのか?

だが、お前は自分で気付いているだろうか?

お前はいい調子の時もムキになっている時も必ず、私と母にしか目を向けない。

それを迷惑だと言っている。


お前が警察を信用していないのか、舐めているのか、それは知らない。

お前と警察の関係などまるで興味がない。


見て、お前が感じた事。

それが答えだ。

私の車と一緒にパトカーが走る。

そのパトカーを見てお前が恐れを抱くのなら

その警察は信用できる。

お前が何一つ恐れを抱かないのならその警察は信用出来ない。

それだけの事。

信用出来ない理由はお前自身が知っているのでは?

私は、そう思っている。

そもそも、悪いことをしている人を助ける警察は警察ではない。

そして私はこうも思っている。

私とのやり取りを詳しく知っている警察は、むやみに私の前に現れたりしない。

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