第14話

私は毎日思っている。

なぜ、被害に遭った方が、また頑張らないといけないのか。

私は思う。

こんなに毎日を耐えて頑張った私は、何の努力もせずに生きていけたらいい。

だが、どうだろう?

そう出来そうか?

お前はどう思う?

何もかもお前が間違っていて、

何もかもお前が悪かった。

被害に遭った私が、これからどう生きていくか。

お前は、想像したことはあるか?


年齢を半分以下に設定し、生意気な奴。

そう言って流してくれと、私はお前に頼んだ覚えはない。

私は童顔だ。

童顔以上に若く見えることを望んではいない。

近所に住む私の叔父。

この叔父を私の父親だと流してくれと、私は頼んだか?

頼んでいない。

全てお前が言い出した事。

お前が後片付けをするのは当然だろう。

お前がデマを修正するまで終わらない。


お前は卑怯者だ。

どうして1人で現れなかったのか。

必ず誰かを連れてやってくる。

やりたかったのはお前1人だ。

ならお前1人でやれば良かった。

自分1人で言えない事なら最初からお前に勝ち目はなかった。

最初から負ける試合。

当然だ。

会ったこともない、一生、出会わなくてもよかった人に犯罪をする必要がどこにあるのか。

お前は後悔しているか?

沢山の人に流布したことを。

後悔し始めたところか?

沢山の人が、お前のやった事を知っているから。見ているから。

それでもお前は知っているか?

その人数の多さが私と母をどれだけ苦しめたか。

人数を増やせば増やすほど、私と母が苦しむのを、分かっていたよな?

分かっていてやったよな?

そんなお前を私が許すはずがない。


年齢のデマはとても苦痛だ。

お前には分からないだろう。

それは苦痛に苦痛を上乗せするものだ。


私の前で電話をしながら、

「アリバイ作り。」

と平気で口に出す。

次に会った時。同じ場所。

同じシチュエーションで、私に聞かせる。

「今さら言われても。」

これは祖母の老人ホームの行きの出来事。

ただでさえ祖母の事を心配している。

こんな奴等に悪いことをされないだろうか。

そして祖母は死んでしまった。


ふざけているのか?と思う。

遊びか?と思う。

他人の人生がこんなに変わっている。

お前は私の人生を壊した。

どんな風に壊したのか、どんなに壊れたのかお前は知る必要がある。

知る義務がある。

お前も興味があるだろう?

自分がどれだけダメージを与えたのか。

今更、興味がないとは言わせない。


お前は馬鹿の一つ覚えのように、何度も何度も同じ事をした。

同じシチュエーションで登場し、言い訳をしているのだろう?

言い訳しても元には戻せない。

じゃあもう一度やってくれ。

あの場所、あの時間、私は祖母の老人ホームに向かうから。

またお前も立っていてくれ。あの場所に。


老人ホーム近くのコインパーキング。

そこに車を停めていたお前も。

老人ホームの前をうろついていたお前も。

歩道橋近くのカフェで見張っていたお前も。

全員そこにいろ。

もう一度行ってみる。

私は老人ホームで祖母と会えるのか?

お前は人の恨みを舐めている。

まるっきり舐めている。


犯罪は言い訳出来るものではない。

お前がやっている事。

被害者の目の前で、

「私が、居場所を流している犯人です。」

お前はそう言っているのだ。

これでどう助かるのか?

私が知りたい。


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