第10話

凛が起きるとそこは自分の部屋で5人どころかもっと人がいて、

何やら口喧嘩?をしているようだ。


「おはよう。まだ時差ぼけしているが何喧嘩してんだ?うるさくて頭が痛い。」

「ご、ごめんね。」

「焔!なんでお前ここにいるんだ?」

「え!?知り合い?」

「あ、あぁ。まあな。」

「花夏!久しぶり!」

「・・・誰?」


ガチで誰かわからず、とりあえず全員リビングに座らせることにした。

ちなみにバイトは、ハヤブサが声を変えて親の真似をして病気だと伝えたらしい。


「えっと、どっちから説明しよっか?」

「どっちからでもいいから早く!」


左牙が急かしてきた。まあ、お前からしたらそんな反応するよなと思いながら話した。


「こっちが私が家を抜け出す前の幼馴染、糸和津焔。と?誰?」

「忘れたの!?音砂ソラナだよ?覚えてない?花夏ちゃんが見つかったって聞いて焔と一緒に飛び出してきたんだけど。」

「あ、あぁ。ソラナね、ソラナ・・・。スゥ」

『そういえば、家にいた頃に、そんなやつ、いたきが・・・。』


思い出してきた、かも。

庭で遊んでたあの頃に一緒に木登りして降りられなくなったような。

その時に一緒に登ってた子がソラナだった気がする。


「えっと、木登り一緒にした時に降りられなくなったっていう、あれ?」

「あれですあれです!!」

「あ、あぁ。そんな奴がいた気がするっていうだけでよく思い出せてないけど。」


そんな話をしていると目を光らせている奴がいた。


「そ、そんな時があったんですか!?」

「ハヤブサ、キモいわよ〜。」


ハヤブサは私のどんな情報も手に入れようとするからなぁ。これはキモい。

右牙と左牙も呆れた顔してる。


「次は俺らっすね!俺、獅子堂イオリって言います!よろしくお願いしますっす!!!!」

「私は箱素乙葉ね〜。凛ちゃんの知り合いって聞いて安心したわ〜。」

「・・・ハヤブサ。僕はまだ信用してないからな。」

「俺が右牙で。」「俺が左牙。」

「「よろしく!」」

「私の心強い仲間だ。まぁ、仲良くしてくれ。」


2人はまだ信じられないと言う顔をしているが、でもいつかは仲良くなれるだろう。

そして、イオリらは緊張した空気に変わり、昨日の話に移った。

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