第5話
幹部含め、6人が集まった。
救護班幹部、
戦闘班幹部、
情報収集班幹部、ハヤブサ。
副総長、
総長代理、
総長、君矢凛。
「久しぶり〜、元気にしてた?」
「1週間ぶりだろ?大袈裟だ。」
「お久しぶりっす!元気そうで何よりです!!」
「さて、右牙、左牙、座りなさい。」
「「はい。」」
静まり返った山の中に声だけが響く。
「今回集まってもらったのは他でもない。他3つのグループが力をつけ始めたからだ。しかも同じ時期から。」
さっきまでの雰囲気とは全く異なるように凛が話し始めた。
「右牙。」
「はい。」
「これが私が独自に集めた情報だ。読んでくれ。」
みんながペラペラと読み始める。イオリは分からなそうだが・・・。
「なるほどね〜。
乙葉はこんなゆるい話し方をしているが戦闘の場に入ったら雰囲気が変わって、
まるで別人のように怪我人に接している。
いざとなれば、戦闘もできる万能な人だ。
「俺にはよくわかんないっすけど!危ないことはわかりました!!!」
イオリはバカだが一番力に自信があるやつだ。
あいつに鼓舞された人は何倍もの力を出すことができるという不思議な力を持っている。
ただ、バカなことは団員みんながわかるほどバカだ。
「これくらい、僕が収集するのに・・・。ちゃんと休んでくださいよ。」
ハヤブサはいっつも気だるげだ。
なのに、凛のことになると本気になる信仰心の強いやつだ。
機械の類はほぼ全部ハヤブサに任せている。
仲間からも信頼されているやつだ。
「凛さーん、俺分からなーい、暇暇〜。」
「凛さーん、俺頑張ったよ〜、褒めて褒めて!」
今頼りない声を出しているのが右牙と左牙だ。こんな感じだが凛の右腕と左腕だ。
凛との信頼関係は一番あり、名前を呼ぶだけで何を必要としているかわかるくらいだ。
「やっぱりぶっ潰すのがいいんじゃないんでしょうか!!!」
やっぱり声がうるさいイオリ。
「そうね〜。でもこの3つが繋がってる可能性もあるしね〜。」
どこかふわふわしてるが、奥が読めない乙葉。
「えぇ、変に行動できませんね。警察にも連絡しておきます。」
気だるげだが、安心できる雰囲気が出ているハヤブサ。
「あぁ助かる。左牙。」
「はい。」
「・・・こちらからやるのにな。」
右牙と左牙は・・・頼りにはなるが、正直うざい。
この6人は創設メンバーであり、互いに背中を預けられる。
だからこそ、凛は今のこの状態をずっと続けていたいと思っている。
『あんなところになんて戻りたくない。』
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