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ごきげんよう、そうか、ケルス姫が、マコトさんの全ての記憶を消去する必要などない、抜き取った記憶は一部だけだと言っていた、それがこの最終兵器的な最も危険な魔法、ということだったのでしょうか。
魔物、魔物の女王どころか、城ごと、いや国ごと破滅に陥れる危険な魔法を封印するならば、魔法の記憶ごと決し去っておいたほうが安全、それがなくても対応可能との判断だったのでしょうね。それが封印を解かねば破滅まっしぐらの最終段階にまで来てしまった。
もうひとつ、ケルス姫の口ぶりからすれば、そんな危険な魔法を開発してしまったという罪の意識を、愛するマコトさんに持ってほしくはなかった、という意味もあったのかもしれないと思うと、王族としての責任感が勝ってはいても、心の底ではマコトさんをやっぱり愛していたのかもしれませんね。
そうか、少なくともシュティーナが見せた最初の動画は、録画された記憶の動画ではなく言わば洗脳映像みたいなものだったのか。
その洗脳したい相手に偽の記憶を上書きするためには、全ての記憶が邪魔だったから、全記憶を奪ったのかもしれませんね。
ここまでくれば利用していたかもしれないけれど、まずはケルス姫に天秤は傾きそうです。
そしてやがて現れるであろうシュティーナ1とはバーサスの構図となるのやもしれませんね。
盛り上がってきましたね、ドキドキしてきました!
この物語の盛り上げ方、やっぱり海雀さま、凄い!!
作者からの返信
ごきげんよう! いつも鋭い考察と丁寧な感想、本当にありがとうございます!
正しくおだ様の仰るとおり、抜き取った記憶の一部とは、最終兵器魔法の事だったのです。
全てを吹き飛ばしてしまう、破滅を呼ぶ魔法とも言えますから、それごと記憶を奪ってしまうのが最善と思ってやったのでした。
そしてそこには、勿論マコトへの気遣いも含まれています。
王族の責任感を持った上で、マコトへの想いも決して蔑ろにはしていません。ただ、ここまで拗れた関係は最早以前と元通りにはならない、という達観も持ってしまっています。
更にシュティーナが見せた動画は、マコトを上手く転がす為に用意したダミーでした。彼女の目的遂行の為に、してやられていた訳ですね。
なので記憶を奪い、その犯人をケルス姫になすり付けました。
ケルス姫は留まれと言って、ずっと守ってるつもりだったのです。
既にマコトも、シュティーナが場を搔き乱した諸悪だと感じています。
彼女が敵として立ち塞がるのも近いですね。
そして、第四章も約半分というところまでやって来ました。
このままラストまで駆け抜けたいと思います。是非最後までお付き合い下さい!
コメント失礼します。
魔石をケルス姫が返してくれました。ケルス姫は悪い人じゃなかったのかなぁ。
これでマコト君は魔法が使えるようになって、これからどう魔法を使って、魔物を退治するのか、そしてシュティーナはどう関わっていくのか、次回以降を楽しみに読み進めることにします。
作者からの返信
いつもコメントありがとうございます!
怪しい怪しいと思っていたケルス姫。
でも、実際に話してみると、どうにも様子が……。
本当に悪い人じゃないのかどうかは……、この先を読み進めて頂けると!
そしてシュティーナの正体も、そろそろ明かされる頃合いですね。
完結も間近です。最後がどうなるか、是非その目で確かめて下さい!