第二十四話 お嬢様、姉とコラボする
「……今日エリザベート~、それじゃ今日の配信を始めていきたいと思うのですが……その前に、今回はですね、なんとなんと……特別ゲストが来ているのですわー」
そう言って私はカチコチになりながら、配信をスタートさせましたの。
【コメント欄】
”特別ゲスト?”
”ワクワク”
なんていう反応を筆頭に、戸惑いのコメントが来ていますわ。
まあ、告知とか何もせずに……コラボ配信するってことになりましたからね。
戸惑うのも無理はないのですわ。
「それでは…コラボ相手を呼ぶのですわ。リオ姉さま~かもん~ですわー‼」
私がそう言った瞬間、コメント欄が止まりましたわ。
「はい~どうもー皆さん。こんりおーリオ様だぞーやっほーい!」
そして、リオ様が登場した時……コメント欄が爆発しましたわ。
【コメント欄】
”リオ様⁉”
”え、あれ……もしかして、ツブヤキッターのアレってガチ?”
”え、本物⁉”
と、まあ戸惑うコメントが溢れましたわ。
「どうも~本物だよ~」
そう言うと、またもコメント欄が盛り上がっていきますわ。
我が姉ながら、なんというか凄い人気ですわね。
「今日は、この馬鹿と一緒にダンジョン攻略をやっていきますわ。よろしくですわ~」
「ちょ、馬鹿ってなんだよ~馬鹿って~、馬鹿って言った方がばかなんだよ~?」
「小学生理論ですの⁉」
【コメント欄】
”リオ姉さまがなんでいるの?”
”もしかして、ツブヤキッターのアレ?”
”ツブヤキッターって、ああ、お嬢様がまだ発売されてないコラボ商品の写真上げちゃった件か?”
「ハ、ハわぁ⁉ そ、それは……ちょっともう忘れて欲しいのですわ。マジで。っていうか、何で私が変身アイテムの写真をハイテンションでハッピーになりながらツブヤキッターに投稿しなきゃならねえのですの⁉ 私優雅なお嬢様なのですわ! そんなお嬢様が変身アイテムの写真なんて投稿するわけねえのですわっ……オホッ、おーっほっほっほっほっほ!」
【コメント欄】
”焦りすぎて草w”
”やっぱそれだったかw”
”あーお嬢様やらかしたのかー”
「うっせーですわッ‼」
私がそう言うと、リオ姉さまがニマニマしながら話し始めましたわ。
「……ふふ、この子ったら、喜びすぎてツブヤキッターに投稿しちゃってさ~、いやー私からしたら、滅茶苦茶喜んでるのが凄い可愛くって最高だったんだけどね~」
「ちょ、姉さまッ⁉」
「でもエリちゃんが責任感じちゃっててさ~、だったらもうコラボ配信で私たちが姉妹だってこと明かしちゃおうって何たんだよね~」
「姉さま⁉ あんた、今日凄い脳溶けしてませんの⁉」
「ほえ?」
そう言ってきょとんとする姉さま。
姉さまいつもはもっとしっかり者キャラで、配信してるはずなのですが……なんか、今日は凄い溶けてますわ‼
「そんなことないとも~いつも通りだよ~」
「いやいや、何時もはもっとしっかり者キャラで……ちょっと、いきなり抱き着いてこないでくださいですわっ⁉
「エリちゃんぷにぷに~」
「ちょっと⁉ リオ姉さま……って、あれ? なんか体がミシミシ音立てて……」
そう言ってリオ姉さまは私に抱き着いてきましたの。
【コメント欄】
”これはテェテェ”
そう、コメントが書き込まれた直後、事件が起きましたわ。
「おっ、ちょ、……姉さま力が……力入れすぎ身体、身体がもげ……オホッ‼」
「あ、上半身取れた」
いや……
「あ、上半身取れた。じゃねえのですわあああああああああああああああ‼」
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読んでくれてありがとうなのです!
作者からの少しの宣伝なのです。
新作を始めましたのですよ!
タイトルは『転生したら幽霊船だったので、この世のお宝すべて手に入れてやろうと思います。』
https://kakuyomu.jp/works/16817330665162212961
……知ってます? 船って彼女なのですよ。
是非読んで……コメントいただけたら最高に嬉しいのです!
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