365話 【魔王戦争最終盤】3

【よく見ると、地上部隊の人たちの上にもたくさんのカメラ付きドローンとかあるな】


【これ、やっぱ……】

【いろんな世界の人たちが】

【俺たちみたいに】

【この、魔王軍との戦争を見てるのか】


【たくさんの世界が見つめているのか】

【そうだよ】

【ハルちゃんたちを?】

【そうだよ】


【布1枚の女神たちを?】

【生えてます!!】

【しっしっ】

【草】


【こういうのも?】

【いや、さすがにこれだけの不敬は地球だけだろうなって】

【俺たちがバカで不敬ですみません】


【お願いですからこの件が終わったあと、不敬罪で地球攻めないでくださいお願いします姉御を差し出します煮るなり焼くなり好きにして良いです】


【ひどいっ!?】

【草】


【でも正直、天使って両性具有って話あるから、今でも両方あるから生えてるって信じてます】


【<URL>?】

【あ、もう入ってます】

【ならよし】

【草】


【もしもし始原??】

【姉御たち何とかして……折角の雰囲気台無しだから……】

【姉御ってすごいよな  だって今の同接30億でこの発言だぜ?】

【大丈夫、私のサーバー、とうとう1億突破したから】

【えぇ……】


【あ、大丈夫  サーバー代はどっかのお金持ちのお嬢様が負担してくれるようになってる】

【姉御の経済状況なんてどうでも良い】

【むしろさっさと破産してサーバー落としてくれた方が、よっぽど人類のためな気がする】


【それはダメだ  姉御みたいなやつらが拡散される】

【やべぇ!?】

【やべーやつらはひとかたまりにしといた方がまだマシって言うね……】

【草】


【姉御たちは置いといてさ  これ見れば、勇気づけられるよな】

【ああ】


【死んじゃったと思ってた人たちも助かって】


【さすがに全員じゃないだろうけど、でも、生きて元気で】


【中には折れずに、今でも戦い続けてて】


【他にもたくさんの世界があって、みんな戦ってて】

【力を合わせたら、あの恐ろしいモンスターの軍だって】

【魔王軍だって】

【なんとか、なるんだって】


【ハルちゃんは?】

【ノーネームちゃんと一緒に飛び回ってる】

【その周りにすごい数の航空戦力が加わってる】

【武器つけただけのドローンとかも追従してるな】


【そっか  もう、ハルちゃんたちだけじゃないんだな】

【そうだよな、最初はハルちゃんとノーネームちゃんが必死だったもんな】


【でも、こんなの見ちゃったら体がうずくよな】

【な】

【勇気づけられると同時に、地球での魔王軍に備えての待機だけなんて】


【各地で地上がダンジョン化したりして駆け付けたりしてるけど、俺たち全員が行ってるわけじゃないもんな】


【だって、1つのダンジョンには多くても数百人  それ以上だと補給線が持たないからって待機って言われちゃうし】


【有事だからって武器とか家にある状態だと、なおのこと――】


【あ】


【ちょ】


【え】


【どうした】

【なんか装備持ってうずうずしながらコメントしてた友達が……】

【なんか、ないないされたっぽいんだけど……】


【え?】

【は?】

【なんでぇ……?】


【もしもしノーネームちゃん?】

【地球の戦力持ってかれると困るんですけどー?】



【タリナイ】


【チョット】


【オテヲ】


【ハイシャク】



【ノーネームちゃん! それはなんか別の表現! いや分かるけど!】

【ノーネームちゃんの学習元が気になり過ぎる】

【テレビ番組のアーカイブとかじゃね?】

【草】

【草】


【なるほど、あっちで必要だからないないしたのね】

【草】

【そんな気軽にないないするの!?】

【まぁ、あの戦いだもんなぁ】


【え、でも、1ヶ月だっけ? かかるのに……間に合うの?】

【あっ】

【だよなぁ】

【ま、まあ、考えがあるんでしょ】

【そうだよな、ノーネームちゃんだもんな】

【長期戦とか考えてるんだよ、きっと……】


【え? でも、ノーネームちゃん、恥ずかしくてないないしちゃうこと今でもあるよ?】

【計画性なんて無いな!!】

【草】

【ノーネームちゃん!】

【ちゃんと説明なさい!!】



【鼻歌】



【違う! それも違うの!!】



【~♪】



【惜しい】

【もうちょっとだよノーネームちゃん】



【ピーヒョロ】



【草】

【ああ、なんだか肝心なところで噛み合わないこの感じがノーネームちゃんだよねぇ……】

【かわいい、かわいいんだけど……】


【そんなこっちを尻目に、とうとう陸上戦力の前衛同士が衝突か】

【わぁ……なぁにこれぇ……】

【すごいな……万単位の軍同士が】

【ここまで来ると、両陣営10万ずつとかレベルじゃない?】

【町を囲むようにして、何十キロの前線でいっせいに戦端が】


【がんばえー!】

【がんばって!】

【がんばれ】

【がんばれ】


【できるならこの決戦で復活した魔王もやってほしいけど】

【来る?】

【来るだろ、こんだけ来てるんだし】

【だよなぁ】

【ハルちゃんに執着してるからなぁ、あのイモリ】

【草】



【モウチョット】


【カリル】


【オモイ】



【え?】

【何が重いのノーネームちゃん!?】


【!?】

【おい、画面の向こう】

【新しく空母が……だけど】


【あのさ、今、海外展開してる部隊の中継見てたんだけどさ……】


【……まさか?】

【ああ……合同演習中の空母機動艦隊が……まるごと消えて……】

【草】

【草生やしてる場合じゃないのに草】

【えぇ……】


【合衆国の中継が阿鼻叫喚で草】

【「魔王軍の襲撃か!?」って大パニックで草】

【草生やしてる場合じゃないのに草】


【「nai-nai!?」って叫んでるし、多分分かってるよ】

【草】

【世界に広がるnai-nai】

【もうとっくに浸透しきってるもんねぇ……】


【ちょっと待って……空母機動艦隊を一瞬で異世界に転送とか】

【ノーネームちゃん、大丈夫……?】

【ていうか、演習だから燃料も少ないだろうし、なにより砲弾とか……】


【あ、対魔王軍の実戦想定だから結構積んでたらしい】

【さらには陣形確認のためにかなり密集してたから、それは綺麗にないないされたらしい】

【ならいいか】

【草】

【もしかしてノーネームちゃん、そこまで知ってて……】



◆◆◆



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