364話 【魔王戦争最終盤】2

【さっきから流れ速すぎて追いつけないんですけどー】


【今日は特に展開が激しいからな】

【まぁ実質最終決戦ですし】

【これでまだ、魔王自体は出て来てないって言うね】

【その前の戦いだけでこれなのか……】


【トカゲが出て来ない方が良いだろ?】

【炭火焼きはもう永遠に焼かれてろ】

【草】

【ハルちゃんを傷物にしようとした罪は重い】

【地球のみならず、今や複数の世界からのヘイトが牙を剥く!】


【もう大戦争が始まって数時間……トイレ行く暇もないんだけど】

【トイレくらい行けよ】

【だって、ちょっと目を離すとすぐ何か起きるし……】

【ハルちゃんの配信中は我慢しろ】

【そうだぞ、信徒は主神の御業を見届けるのが義務なんだぞ】


【ハルちゃんを見るためなら、垂れ流しくらいなんてことはないだろ?】

【えぇ……】

【ひでぇ】

【んな無茶苦茶な!?】

【草】

【大丈夫、トイレに全部持ち込めばトイレで暮らせるから】


【俺の家来る? トイレ、余ってるよ?】

【なにそれこわい】

【怖すぎて草】

【ハルちゃんスキーとしての優しさなのに!】

【えぇ……】

【やっぱりこの配信、ちょっとおかしい……】


【しかし数が多いな】

【どっちが?】

【どっちもだよ  モンスターも、対峙してる人たちも】

【もはや、女神に率いられた人類VS魔王軍なんよ】

【神話の戦いだもんな】


【あー、ハルちゃんたちが助けたときはケガとかしてたり武器持ってなかった人たちも、どうにかしてHP回復して武器借りたりして復帰してるのか】


【まぁ戦闘職も結構居るみたいだし、治癒魔法っていうトンデモスキルがあれば戦線復帰は容易だし】


【地球出身っぽい人たちが、見たことない武器とか構えてるしな】

【異世界の方がいろいろ進んでそう】

【確かに】

【ハルちゃんたちのこの世界だけでも、魔王軍に滅ぼされるレベルなんだ……ダンジョン程度の地球とは違うだろうよ】

【ひぇぇ】


【すげぇ、スマホっぽいのを杖代わりに魔法使ってるやつがいる!!】

【なにそれかっこいい】

【あのスマホ、いくらなんだろ】

【あれ、アイホン30とかくらい行ってそう】

【草】


【あれ、流行んないかなぁ……】

【ちょっと高くても動画再生しながら魔法使えるならローン組んででも買いたい】

【かわいいカバー出るなら……】

【完全防水ならなお良し】

【草】

【これが……これがダンジョン配信世代……!】


【こんなのを俺たちと一緒にしないで】

【いくらなんでもこんなのおかしいよ】

【そうだよ】

【ちっちゃい板掲げて魔法撃つとかバカみたいじゃん】

【そうだよ】


【ロマンの欠片もないじゃん】

【は?】

【あ?】

【やるか?】

【おう、どこ住みよお前】

【草】


【それはともかく、町の中からも遠距離攻撃が】

【どうにかして魔法で狙撃してるっぽいね】


【当たらずとも視界をさえぎるし、回避行動取らざるを得ない時点で弾幕は普通に有効だからなぁ】


【戦艦とかの船は結構安全、戦車も動き回れるからそこそこ安全、んで町の中はビルがあるからまあまあ安全っていうね】


【あのさ……町から走り出てくる人たち、どんどん増えてない……?】

【まさか、ノーネームちゃん……これを見越して?】

【ない……とも言えないのがなぁ】


【11年前の人たちとかもそうだけど、昨日から1日くらいかけて順番に召喚してる時点で、この人たちはこの決戦のために連れてきたんだって分かるし……】


【魔王軍相手で滅びるはずだった部隊、国、あるいは世界から】

【救出して再編成して】

【あ、前線で早速ケガした人たちに治癒魔法が使われてる】

【治癒魔法……相当高いなあれ】

【治癒魔法をお互いに使わせたり、武器を融通させることも前提だったり……】


【前衛に後衛、歩兵に戦車、駆逐艦や巡洋艦で近距離の砲撃から、戦艦で遠距離の攻撃に】

【ドローンからヘリ、艦載機に大型機で町から離れるほどに高威力の攻撃を効果的に】


【指揮官とか居ないはずなのに、よくもまあ……】

【カメラがあっちにないから分からないだけで、ひょっとしたら居るのかもな】

【まぁ居るだろうな、すごい数の軍隊が来てるんだし】

【あー】


【どう見ても狙われたらおしまいだろう飛行船とか浮いてるし、そこから見てるんじゃね?】


【飛行船ってでかいね】

【でもどうしてだろう、落ちてひしゃげるイメージしかないんだ】

【飛行船時代が終わったアレか……】

【おいやめろ】

【か、観測気球みたいなものでしょ……多分】


【そういうのでも空からの視点を確保してるのかな】

【言葉が通じないなりに……いや、軍人だからこそ逆に通じるのか】

【戦術とかならそこまで変わらないだろうしな】

【紙とペンと小物……石ころさえあれば、戦況判断とか部隊の移動とか伝えられるだろうし】


【ダンジョン潜りたちなら、数人のパーティーでの連携に慣れてるし】

【武器と攻撃方法さえ見せたら、ある程度の即席パーティーは作れるし】

【モンスターと戦うって経験さえあれば、あとは実力次第だもんね】


【地球でも11年前の人たちなら、絶望的な状況での闘も経験したはずだからな、経験値が違う】

【今より情報も何も無かったあの時代の人たち……一体何レベルまで行ったんだろうね】


【そんな人たちだからこそ、こうしてないない召喚されてるんだろうなぁ……】

【リストバンドも救護班も情報も何も無い時代の人たちだもんね】

【そんな人たちのおかげで、今の俺たちが居て】

【ハルちゃんの配信を楽しめてるんだよね】

【草】



◆◆◆



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