316話 【ハルちゃんの異世界ダンジョン40階層攻略】4

【さて】

【はい】

【コメント欄が阿鼻叫喚なわけだが】


【だってカメラワークが……】

【人類が追いつけるものじゃないもん……】

【草】


【ま、まあ、ハルちゃんってば配信されてるって知らないし……】

【知ってたところで俺たちのために加減してくれるとでも?】

【もうだめだ……】

【草】

【ハルちゃんは自由気ままだからね】


【鳥さんたちと戯れてたハルちゃん】

【戯れてた(何十匹撃墜】

【女神だもん、遊びの感覚で撃墜するんだよ】

【女神って怖い……】

【それは我らに喧嘩を売っているのか?】

【始原こえーよ!?】

【草】


【「――ホーリー、ジャッジメント」】


【ハルちゃんが】

【あのときの技を】

【この前も吹き抜けで使ってはいたけど】

【やっぱ全力だとこの規模なのね】

【わー、きんいろきれいー】

【かわいそうに……】


【正面……地面に向かって放射状に飛んでいく光……なんて綺麗なんだ】

【天使の御業だもん】

【そうだったわ】

【シンプルだからこそ綺麗よね】

【分かる】


【「何割の魔力使うんだろ、これ」】


【悲報・ハルちゃん、自分の力なのによく分かってない】

【もうだめだ……】

【ハルちゃんだめでしょ! よく分かんないの使っちゃ!】

【っていっても、使う機会あんまなかったし】

【確かに使ってみないと分かんないよなぁ】


【まぁこの規模だ、使い切るくらいじゃないと追いつけないだろ】

【万単位の軍だからねぇ……】

【しかも攻撃直後で土ぼこり立ってる中から矢が飛んできてるし】

【あれ? もしかして効いてない?】

【効いてるとは思うが】

【単純に数がなぁ……】





【ひぇぇ】

【ハルちゃんのホーリージャッジメント食らって……】

【半分くらい残ってるぅ……】

【え? ここに来て最初にぶっ放したとき、全部落としたよね?】

【あれで学習して強いの連れてきたんだろ】

【装備してるモンスターの軍って、やっぱ強いのね】


【「まずは――邪魔な、君たちからだね」】


【そしてたたみかけてくる航空戦力】

【それもなんなくいなすハルちゃん】

【犠牲は俺たちの三半規管と手元のゲロ袋】

【大丈夫、トイレから実況してるから】

【草】

【そこまでやる!?】


【あれ?】

【画面が上下さかさま】

【首を180°回転させるといいぞ!】

【それは人間ができることじゃないぞ】

【あ、できた】

【お前……】


【「――――――――さぁ」】


【「どっちが先に倒れるか――根比べ、してみよっか」】


【悲報・ハルちゃん、めんどくさくなった】

【まぁねぇ、しつこいもんねぇ】

【始原もそう思います】

【狂信者はどうせ全肯定だろ】


【そうでもないけど?】

【ショタコン姉御が癒やしになるとは……】

【<URL>?】

【あ、それは要らない】

【草】


【さっきよりでっかいホーリージャッジメント】

【この魔法陣が展開する感じのモーションが好き】

【分かる】

【ここすき】


【ハルちゃんの輪っかが分裂してるのがたまらない】

【でも一番遠い輪っか……どう見ても、半径数百メートル……】

【ハルちゃんなら投げるだろ】

【遠距離攻撃特化の女神だもんな!】

【そのサイズになるともはや神話なんよ】


【「ホーリー、ジャッジメント――あは。 きれい」】


【ハル様が邪悪な魔王軍を消し飛ばして心から楽しまれているということで、長期にわたり御身と隔絶されてしまっていて意気消沈していました我ら始原は只今大変に満足しておりますハル様】


【ひぇっ】

【始原こぇえよ!?】

【なんか隠さなくなってきたね、始原たち……】

【元からやばかったが、今はもっとやべー】

【大丈夫、最近じゃ始原以外でもハルちゃん原理主義者たちが出現してきてるから】


【それにしても美しい……】

【ああ……】

【数十、数百メートル先の地面が天井、正面にあって、そこに向かって光の矢が輪っか通って広がっていく光景……】

【しかもあれで、恐怖の象徴のモンスターたちが消えて行ってるって思うとね……】





【「……無限回復とか聞いてないよ」】


【「75264匹は消し飛ばしたのに……あ、75289匹になってる」】


【やっぱりハルちゃんもこのダンジョンもおかしいわ】

【もはや地球上で起きてほしくない規模の戦いよね】

【こんなのが起きたら中規模の国は一瞬で壊滅だぞ】

【ヘタしたら地域丸ごと……】

【ひぇぇ】

【これでまだ上位モンスターが出てきてないからな……】


【そして戦いながらラッパ飲みハルちゃん】

【これこそ戦いの神様って感じよね】

【酒瓶片手に戦うとか猛者以外のなにものでもないよね】

【ハル様……】

【ああ、だんだんコメント欄にハルちゃん信者が】


【「……ばーん」】


【草】

【空になった酒瓶すら無駄にしない遠距離攻撃特化の女神の鑑】

【え? こんなのたくさん居るの?】

【居るだろ  最低でも、ハルちゃんのお父さんとお母さんは】

【どうか……どうか人類に友好的でありますように……】


【でも、俺たち……ハルちゃんにおしゃけ、教えちゃったんじゃない?】

【もうだめだ……】

【草】


【「うちの娘に悪い遊びを教えた世界は滅ぼします」って言いそう】

【おろろろろろろ】

【もうだめだ……】


【「……上に逃げても、鳥さんたちは来ちゃうかぁ……空けた穴からなぁ……」】


【「……え。 いや、まさか、そんな」】


【『――――――!』】

【『あるー!』】


【えっ】

【この声】

【ハルちゃんの声、震えて】

【こんなの初めてだよな……?】

【だって、子供たちの声が……】



◆◆◆



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