第23話 会いに行きます!

ゼルネス辺境伯領の街から抜け出した僕たちは、帝都に向かって真っすぐに進んでいる最中だった


「このまま帝都に行くの?」


「うん。このまま他の領地とかをまっすぐに突っ切って帝都に向かうつもり。レイは、そこらへんで湧いてくる盗賊とか商人を殺して、レベル稼いじゃっていいよ。死体はライムに食わせるけど」


「りょーかい」


お屋敷での騒乱の後のどさくさに紛れて、帝都絵の地図を見てみたけど、街を2つ超える必要がある


街はちゃんと門から入って、そこでおいしいものを食べながら、門から出る


周りの人に多少認知されるけど、どこから来たかは怪しまれずに済むかな


――――――

――――

――


そんなこんな、帝都へ向かってゆっくり歩いて3週間、ついに帝都に着いた


「やっと着いたー!」


「ねー。思ってたより時間かかったもんね」


「それは、お兄が街の美味しいもの見つけ次第食べてたからでしょ!」


「.....なんのことかなぁ?僕知らないなぁ?」


どうして買い食いってあんなにおいしいんだろうね


「はあ.....で、これからどうするの?」


「うーん。とりあえずギルドに寄ってから、皇帝に会いに行こうかなあ。なんやかんや、昇格試験受けてから1か月以上たってるし、Sランクの昇格の件について何かわかるかもしれないし」


「ああ、そういえばそんなことあったね。最近は最低限の依頼しか受けてないから忘れてたわ」


「そーだねー。レイはエンカウントした人間と魔物を区別なく殺しまくって、その中で依頼の奴だけ残してたもんね」


「そっちの方が効率いいでしょ!」


「ま、レイも進化できたんだし良かったじゃん」


「それでも、まだお兄に勝ててないんだよ!」


とはいってもなあ、実際レイのステータスはこんな感じになった


~~~~~~~~~~~~

[名前] レイ

[種族] 殲血鬼

[年齢] 16

[状態] なし

[レベル] 29/60

[HP] 64,100/64,100

[MP] 68,900/68,900

[スキル]

 〇ユニーク

  【以心伝心】【AIちゃん】


 〇魔法系

  【全属性適正】【生活魔法】【血液魔法】【影魔法】【火魔法Lv4】【水魔法Lv5】【風魔法Lv5】【土魔法Lv3】


 〇武術系

  【全武器適正】【剣術Lv8】【双剣術LvMax】【槍術Lv5】【短剣術Lv7】


 〇種族別

  【吸血】【血液操作LvMax】【影操作Lv7】【眷属化Lv3】【日射耐性LvMax】【霧化】【血液活性Lv2】


 〇その他

  【鑑定眼】【偽装】【ストレージ】


[称号] 《創世の神の加護》《始祖の吸血鬼》《殺戮者》


~~~~~~~~~~~~


HPだけなら僕を越してるし、そもそも僕とレイで得意不得意な分野が分かれてるからね


まあ、上位種ってだけあって進化にはかなり経験値が必要だったんだけど、レイがここまで来るときは、魔力感知で引っかかったやつは人間だろうが魔物だろうが、血の棘でぶっ刺してたね


あれは、僕でもやばいと思ったよ.....


あ、僕とライムも帝都にいる間に進化するかもね


とまあ、話してるうちに、帝都のギルドに着いた


個々のギルドは帝都だけあって、ゼルネス辺境伯のギルドの5倍くらいの大きさはある


.....ちなみに、街の広さも魔力で調べてみたけど結構違った


たとえるなら、東京と北海道くらいには違ったね......


この世界の1国の領土って思ってたよりも広いかもね


とまあそんなことは置いといて、ギルドの受付に来た


「こんにちは」


「こんにちは。ちょっと調べてほしいんだけど、何か通知ってきてる?」


「ギルドカードを.....」


「はい、どうぞ」


「ありがとうございます。調べて参りますので少々お待ちください」


……


「いや、とくにはありませんよ」


「あれ?そうなの?」


「はい」


「そう.....なんだ。じゃあ、何か来たら教えて。しばらくは帝都にいるつもりだから」


「かしこまりました。ただ、ギルドに来ていただかないと伝えられないので、そこの部分はご了承ください」


「了解だよ」


そっか、ないのか


1か月以上たってるのに.....


ま、どうせ皇帝に会いに行ったりとか、しばらくは帝都にいるつもりだし問題はないっか!


「それじゃ、レイ」


「うん」


「ついに、会いに行こうか.....!

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