ファルニル帝国
第7話 街に到着!
あれから、僕たちはのんびり、目に入った魔物を全て狩って、自分の力や新しい技を確認しながら、街の目の前まで到着した
「ほえ~。結構大きいな」
「そうだねぇ、やっぱりどの街にも高い塀はあるのかな」
「たぶんあると思う。それよりも並んで街に入るよ」
「この国は確か差別が一番ない国だっけ?」
「そう、一番過ごしやすいと思うよ」
「ふ~ん、もふもふいるといいな」
「神獣的なもの探してみる?」
「おっ、いいね!それ」
「まあ、でもこの町より獣人の国にいそうな気もするけど、探すだけやってみるか」
「うん!」
「おっ、次僕たちの番みたい」
「えっ.....」
僕たちの姿を見た門番が固まっていた
まあ、しょうがないよね
見た目7~8歳だからね
「門番さん.....」
「っああ、すまんすまん。2人はどこから来た?」
ま、ここは話し合わせるために僕が答えておくか
「僕、シュート8歳。近くの村で、親がなぜか嫌われてて、村から離れたところに住んでた。けど、親が強い魔物に襲われて、家から妹と一緒に逃げてきた。妹は人見知りだから、人前だとあまりしゃべれない」
「っ、そうか.....その魔物は?」
「親が、僕たちだけを逃がしてくれたからわかんない」
「一応確認だが街で何をするつもりだ?」
「親に魔物の倒し方ある程度教えてもらったから、一緒に冒険者する」
「まあ、倒し方を習ってたんなら大丈夫だろうが.....決まりだから、これに触れてくれ」
「これは?」
なんか青い水晶を持ち出してきたけど多分これ.....
「犯罪者かどうか見分ける奴だ」
やっぱり
「うん、いいよ」
「坊主は大丈夫だな。一応嬢ちゃんも頼む」
「ぅん」
「こっちも問題ないみたいだな。本来は身分証ないと金とらねえといけないんだが、おめえらは持ってねえだろ」
「うん、持ってない」
「なら、ギルド言って身分証作ってからもう一回来てくれ」
「わかった」
「ほれ、仮身分証だ。これで犯罪犯したらもう入れなくなるから気をつけろよ」
「うん、ありがと!」
「おう!じゃあ、気をつけてな」
結構時間とられたけど
「あの人結構いい人みたいだね」
「そうだね。悪魔になったおかげか、人の魂をうっすらと見れるようになったけど、結構綺麗な方だったと思うよ。まだ他の人そんなに見れてないけど」
「そうなの?ま、とりあえず、町に入れたしギルド行ってみよ」
「りょーかい」
――――――
――――
――
「ここがギルドかな?」
「なんとも、予想のはるか上だな」
「ね、まさか、こんなにきれいなところだったっとはね」
そう、僕たちはゼルネスにあるギルドに来ていたのだが.....
漫画とかアニメで見るような平屋で薄汚いところだと思っていたが、実際は6階建てで、清掃が隅々まで行き届いていて、結構綺麗だった
酒場もあるし冒険者もいるけど、昼時なだけあって今はそんなに人はいなかった
「ようこそ!ゼルネスギルト支部へ!依頼ですか?登録ですか?」
「あっ、はい。登録で」
「かしこまりました。では、こちらに名前と年齢、それと職業をお書きください。代筆は必要ですか?」
「はい、お願いします」
そんなわけで、必要事項を書き込んで.....
「では、ギルドについて説明させていただきます。
ランクは下からG,F,E,D,C,A,S,SS,SSS,Xとなります。依頼を受ける際はご自身のランクの一つ上まで受けることが可能になります。また、依頼を失敗するか期限を過ぎてしまうと、報酬の2倍の額の違約金が発生しますのでご注意ください。昇格に関しては、ある程度依頼を受けていただいたうえで、信用に達すると判断できたら、昇格させていただきます。逆に降格に関して、一定期間依頼を受けない場合もしくは素行が悪かったりすればランクを降格させていただきます。以上ですが何か質問は?」
「うーん、レイ何かある?」
「.....早く昇格したい場合は?」
「その場合は特別昇格試験を受けていただきますが、最低でもFランクになってからになります。一応内容を説明しますと、どこまで上がりたいかを聞いたうえで、いくつかの試験を出します。その試験を突破したらランクは上げられますが、先ほどの降格条件に当てはまった場合は、試験前のランクまで落とされることになります」
「わかった。ありがとう」
「じゃあ、とりあえず、常設依頼受けてFまで上げるか」
「うん、そうする」
まあ、相場を軽く調べたいし、ゴブリンとスライムの盗伐と薬草の採取でいいかな
「じゃあ、これとこれとこれの依頼をお願いします」
「常設依頼は、帰ってきてから出してもらえれば、買取価格と依頼報酬を同時に渡しますので、行く前に依頼を受け付けに持ってくる必要はありません」
「わかりました。じゃ、レイ、行こう」
「うん」
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