第4話 初めての戦闘だっ!
というわけで、やってまいりました、初めての戦闘。
敵たちの拠点までおよそ50mあたりから、小走りで近づいている。
魔力感知で確認した敵の数は、雑魚敵がおよそ300体で中ボス・ボスクラスは10体
ボスたちは敵拠点の真ん中らへんにいるみたいだから、適当に魔法打って、ボスたちにたどり着くまで、雑魚の数を減らしておこうと思う。
「《火矢》《雷矢》《火矢》《雷矢》」
うんうん。いい感じ。
目の前でレイも戦い始めたみたいだね。
「《血剣》×2」
二刀流みたいだね。アニメほどにはまだできてないけど、かっこいい!
――――――
――――
――
「ふう。やっと一息ついたね。というか、ここ広すぎでしょ。たぶんどこかのドーム1個以上の広さはあるね。」
「そうだねー。たぶんこれからボス来ると思うけど、拠点の周りにいた雑魚は目に入ったやつは倒したしね。お兄の残りの魔力は?」
「ええっと。.....あと6割くらいだね。」
「意外と使わなかったんだね。」
「いや、それもあると思うけど、単に、回復が早かっただけだと思うよ。体感もうちょっと使ってた気がするし。」
「そこんとことどうなんだろうね.....。」
こんな会話しながら、これからやるボス戦を前に小休憩した。
ちなみに、雑魚は2人で200体くらいやったと思う。
――――――
――――
――
ドシンドシン音を響かせながら、こちらへ大きな気配が7体と、200体の雑魚より少し強いかなくらいの雑魚が70体、きた。
「ねえ、お兄。」
「なに?」
「今のうちらとしてはまだ助かるけど、なんでこいつら一気に攻めてこないんだろうね?馬鹿なのかな?」
「馬鹿なんじゃない?」
「辛辣ー」
「まあ、まじめに考えれば、自分が出るまでもないとか、僕たちのこと甘く見てるんじゃない?」
「たしかにね。それに、あまり認めたくないけど、見た目が子供ってのもあるのかな?実際に見られたわけじゃないと思うけど、伝わってそう。」
「.....うん。.....子供.....ね。」
そんなこんな、軽口をたたいていると、敵が目の前までやってきた。
「オ、ヌシ、ラカ?ワレ、ラ、ノ、ドウホウ、ヲ、ヤッタ、ノハ。」
「うーん。聞き取りずらかったけど、まあ、ここら辺の敵は全部僕たちの糧になったよ。」
「コロ、ス!ゼッタ、イニ、イキテ、ハ、カエサン!」
「アイツ、ラヲ、ヤッタ、カラッテ、イイ、キニナル、ナヨ、ニンゲ、ンフゼイ、ガ!」
「アイツ、ラトチガ、ッテ、ワレラ、ハツヨイ、ゾ!」
まあ、うん、はい。なんともお約束的な。
「レイ、見事な三下のセリフ聞けたね。」
「そうだねー。親切に話してること聞いてあげた甲斐あったね。」
「というか、僕たちの種族に気付いてないのかね?」
「あれでしょ、この世界にない種族だからじゃない?」
「なるほどね。まあいいか。向こうも舐めてるのか、待っててくれたみたいだし。」
「おっけー。始めよう!」
そして、戦いに火蓋は切られた。
「《氷矢》×20」
「キカン!」
「っ!さすがは上位種か。」
「トウゼ、ンダ!」
「まあでも、周りを見てみな?君達上位種が弾いた氷の矢はすべてほかのやつらにあたって動けなくなっているよ?」
「ッ!ヒキョウ、ナ!」
「いや、卑怯じゃないでしょ。ま、じゃあ今度は《水矢》×40、そして《雷矢》×20でどう?」
「「「「「「「ッ!~~~~!」」」」」」」
「ほい、おまけの《氷矢》×20」
………
「おっ、お兄終わったみたいだねー。」
「うん、終わったよー。今回の中ボスありがと。」
「いいってことよー。私も雑魚しか狩れてないけどそこそこ強くなってきてるしね。」
「ボスたちはこっちに来る様子も今のところはないから、少しは休憩しようか。気は抜けないけど。」
とりあえず、中ボスまでは終わったみたい。
後はボスがどれくらい強いかなんだけどね。
実際レイのことは言えないけど、僕も楽しみにしている節はあるからね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます