ここからが本番でしてよ。

レギュラーシーズンが終わり、中2日。早くも2位と3位チームが激突するクライマックスシリーズ、ファーストステージが開幕。



東日本リーグは、東京スカイスターズ対埼玉ブルーライトレオンズ。西日本リーグは福岡ハードバンクス対京都パープルスという組み合わせ。




共に2位チームが勝ち上がりとなる順当な結果となった。



そしてまた中2日。ビクトリーズはスカイスターズを宇都宮に迎えての初めてのクライマックスシリーズ。



1位チームに1勝とホーム開催のアドバンテージが与えられる6戦4勝制の戦いである。



ビクトリーズとしてはアンデルセン、優勝決定ノーノーから1週間空いていましたから、結構体調は万全。間に2回、チーム内の紅白戦と対外試合もこなしましたから、試合の入りさえ間違えなければいけるだろうと。



そんな考え。



一方勝ち上がってきたスカイスターズは、埼玉相手に、7ー6、4ー11、5×ー4と、もつれる試合ばかり。しかも3戦目は、相手のミスでサヨナラ勝ちに出来たとはいえ延長11回での決着だった。



しかも、打率3割6分、29本塁打というMVP級の活躍をした平柳君とチーム最多勝のエース黒西が離脱している状態でしたからね。




それでいて、レギュラーシーズンから中2日で3試合。さらに中2日で最大6戦。そこで4勝しなければいけない状況ですから。



しかも試合がもつれたせいでピッチャーは全体的にお疲れ気味ですから。ぶっちゃけ向こうからしたら相当きついと思う。



スカイスターズのピッチャーが元気だったのは初戦の先発。11勝を挙げた持ち前の粘り強いピッチングに、ビクトリーズは苦戦したが、こちらも後半戦絶好調のアンデルセンがノーノー男にふさわしいピッチングで対抗。



7回表まで0が並んだ裏のラッキーセブン。先頭の赤ちゃんがフォアボールで出塁すると、柴ちゃんが送り、ブライアンのセカンドゴロが際どくなり、1度はアウトの判定もリクエストで覆ると、代打緑川君がライトへ大飛球を打ち上げて先制。



8回には祭ちゃんに2ランホームランが飛び出し3点差。最後はキッシーがきっちり締めてアドバンテージを含んで2勝目。


翌日敗戦するも、その後はレギュラーシーズン10勝フィニッシュを決めた勢いそのままに、トータル4勝1敗で制して、初の日本シリーズ出場を決めた。




西日本リーグを勝ち上がったのは、こちらは2位に6ゲームを着けて独走した広島カルプス。


3人で53勝を挙げた強力な先発陣に、3割打者を4人要するハイパーなチームとの対戦となった。





「プロ野球日本シリーズ。宇都宮、ビクトリーズスタジアムです。初優勝、初出場のビクトリーズと、2年連続、6度目の日本一を目論む広島カルプスの対戦になりました。解説席には、ビクトリーズを3年目まで率いりました、萩山さんです。よろしくお願いします」



「はい、どーも。お願いします」



「まずは、ビクトリーズが東日本リーグのチャンピオンになり、こうして日本シリーズに出場する姿を見ての率直な感想はいかがでしょうか」



「私も現役時代から色んな球団にお世話になりましたけど、やはりビクトリーズというチームは特別ですね。生まれる瞬間を目の当たりにして、そこで最初の監督を任されたわけですから。9年目になりましたけど、その時からいた選手達がたくさん残っていて、チームを引っ張っていっているわけですから、感慨深い気持ちになりますね」



「今日、初戦のマウンドを託されたのは背番号18。ビクトリーズの初年度からずっとエースナンバーを託されている不屈のタフマン、連城です。ビクトリーズ最初のドラ1。


今シーズンは9勝を挙げました。9年目で240登板を記録しているその男が先発のマウンドに上がりますが、その前に、オープニングピッチが行われます」









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