そら、先読みの新井さんよ。

明日のプロ野球は、東日本リーグ、北関東ビクトリーズ対東京スカイスターズの試合のみ。


同率首位同士による優勝決定戦は、実に30年ぶり。


3年ぶり35回目のリーグ優勝か、創設9年目での初優勝か。決戦は明日!






アンデルセン。決戦の準備万端。来日後フル回転も疲労は感じさせず「自分とチームを信じるだけ」


明日、世紀の大一番となる東京戦に先発するアンデルセンは、午前10時過ぎに球場入り。


中野ブルペンキャッチャー、専属のトレーナー、通訳と共にグラウンドで汗を流すと、その後ブルペンに入り、変化球を交えて30球程度投げ込んだ。


「もしかしたら、日本に来て1番いいかも。僕もセンに続いて100マイルが出るかもね。とにかくチームの成功に貢献するよ」


先週の登板で自己最速を更新した千林の名前を出しながら、にこやかな表情を見せた。








桃白、全治10日前後。復帰は早くても日本シリーズに入ってからか?



昨日、飛球を好捕した際にフェンスに激突し、無念の負傷交代となっていた桃白。


宇都宮市内病院での診断の結果、右前腕部の打撲と診断。復帰は日本シリーズに入ってからと見られている。


阿久津監督は広報を通じて「骨に異常がなかったのでとりあえずは。代役は複数いるが、相性と状態を見ながら。あのプレーで本当にチームは救われた。しっかり治してからチームに合流してもらうつもり」


と語るまでに留まるも、昨日サヨナラのランニングホームランを放った山田のスタメン起用が予想される。




前日販売分は既に完売。残りの5000枚も、ネット販売のみ。当日は県内30ヵ所でのパブリックビューイングも。



北関東ビクトリーズは、明日の一般先行販売分のチケットが完売したことを報告し、当日の混乱を避ける為、当日販売分である5000枚分も、事前登録制でのネット抽選販売を行うと発表した。



それに付随して、県内各所でのパブリックビューイングを実施。ビクトリーズスタジアム前、隣接するビクトリアモールなど。


酒屋の地元である宇都宮市内で8ヵ所、小山市で4ヵ所、新井の地元である那須塩原市でも6ヵ所、大田原市で3ヵ所など。


詳しい情報は、ビクトリーズ公式アカウント、各市町村のホームページまで!




宇都宮市に異変!?これも新井効果で決戦前にアレとアレが売れ過ぎた!!





新井が去年からイメージキャラクターを務める大手ピザチェーンでは、優勝決定戦が行われる1日に、通常の6倍以上の注文が入っているという。


ビクトリーズスタジアムから最も近い幸町店の店長河本さんは……。


「明日は北関東県民にとって特別な1日になりますから。10日前に新井さん本人から直々に当日はやべーぞと注意喚起がありました。そのおかげで事前の準備がなんとか間に合いまして。当店では通常の7倍以上の材料と多くの助っ人にも協力してもらって決戦に備えています。


まだ各店舗、予約注文に若干の余裕がありますので、早めにお問い合わせ頂いて、野球観戦のお供に、是非ピザーニャをよろしくお願いします」と、頭を下げた。




ピザだけでなく、同じく新井がCMを務めるスターラガーのビールも、近隣の小売店では売り切れが続出している模様だ。


優勝時のビール掛けの発注を受け賜ったのは、リリーバーとして活躍する酒屋投手のご実家。駅前に店を構える店主、酒屋信行さん(55)である。


「縁もあるのでとおよそ3000本の瓶ビールや大樽酒をご用意させて頂きました。もちろんスターラガーです。近隣のスーパーやコンビニでも品切れになってしまっているようでして。


新井さんの言伝てがなければ全て準備完了とはいきませんでした。出番があれば息子にも頑張って欲しい反面、失敗してしまったらと考えてしまいます。当日はビール掛けの会場でスタンバイをして、ビクトリーズの勝利を願います」





10月1日。



今年のプロ野球。レギュラーシーズン最後の日。



正確には明日、西日本リーグの5位6位チームの最終戦があるが、今日は東日本リーグの1位が決まる試合。同率で並んだチーム同士の直接対決ということで、注目度は球団創設以来最大級である。



試合開始6時間前であるにも関わらず、ビクトリーズスタジアムの周囲にはたくさんの人がおり、パブリックビューイングの準備をしていることもあって、既に熱気ムンムン。



今日はもう午前中から出店や屋台が出て、ファンショップも朝早くから開いていて、球団としては売り上げを伸ばす絶好のチャンス。


冬のボーナス増量が確定し、怖いぐらいにテンションが上がっている職員総出で偉い盛り上がりである。



そんな中、普段は2人の警備員がいる関係者出入口も、今日は何も間違いないようにと5人体制。いつにも増して丁寧に駐車場まで誘導されて、出入口のドアまで開けてもらってクラブハウスに入った。



隣接する室内練習場では既に何人かの選手が振り込みをしていて、微かに聞こえる打球音を耳にしながら優雅なランチタイム。



それが終わるといつもより少し早くグラウンドに向かい、合流した柴ちゃんとブライアンと共にランニングとストレッチを行った。





カーンッ!





カーンッ!




打撃練習の方もなかなか快調。右へ左へ小気味いい打球が飛んでいる。


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