第11話 それぞれの思い

シグナスが去った後。

4人が顔を合わせている共有スペースにて。


「なんか健康診断って懐かしいね(笑)」


・・・

沈黙をコトリが切り開いた。


「おうっそうだな(笑)」


「あっキッカちゃん!/////」

「私、元の世界の時から考えるともう10年近くぶりだよ(笑)」


「そらーあかんやろ〜(笑)健康診断は毎年行かないと〜!コトリって意外とだらしない?(笑)」


「えっ(笑)」

「あのね….私、プロの絵本作家になりたくて!でも・・・まだ出版とかできていないまま数年経ってしまっていたから、それどころじゃなくて・・・」

「ずっと彼に養ってもらっている状況を変えたくてさ….」


「ほんとそのままの性格やなぁ〜(笑)」

「あまり気張りすぎると保てなくなっちゃうよ!」


「あっ…..まさになの。。寝不足のまま調べ物のために図書室に行った帰りに倒れてしまって・・・それで目が覚めたらこの世界で・・・」


「なるほどねーなんかコトリっぽいなぁ」


「もぉー(笑)そんなことないんだから〜!!」

「そうゆうキッカちゃんはどうなの?ミネリアちゃんもどう?」


ガタンっ….

スタスタスタ…..


「あっ….ミネリアちゃん、、」


バタン


「・・・ミネリアってめんどくさい系??」


「ちょっとターニャちゃん,,,,,そんなこと言っちゃダメだよ、、」


「あはは(笑)ごめんね」

「それよりさー先生が言ってた事なんか難しいな」

「星?大陸?ミコト国?大樹リーファ?何を言ってるかさっぱり分からねえ」

「そのうえ、こんな卵を配達するために来たってマジかよ,,,」


「もー、、、そうだね….そもそもこの卵もよく分からないしね、、」


「そんなこと気にせずに楽しめばいいのにって思うわ(笑)」

「キッカはどう思うよ?」


「あーとね、この世界のきた理由…奇跡と素質のマッチ…奇跡の配達員…」

「なんかすごい感じだけどさー、私なんかにはたまたまだとしか思えないよ(笑)」

「私ってそんな奇跡とかに縁がない人だもん(笑)」


「なんか想像と違った回答だったわ(笑)」

「でもさぁそうなん??なんかめっちゃ自分のことさげてんね。なんで??」


「あれ。。。そうだっけ??」

「んーっ・・・そんなことないと思うけど・・・」


「キッカってそんな性格?(笑)」

「なんか発言や行動とは違う感じー(笑)」


「そうかなー?」


「だろーまぁ知らんけど(笑)」


「あはは(笑)ターニャは適当やなー」


「そんな性格なんで!(笑)」


「もうー。。。キッカちゃんもターニャちゃんもー適当すぎだよ〜・・・」



……



そんな話をしている中。

自室に戻ったミネリア。


バタン…..



スタスタスタ….ガガがッ

スッ…..



扉を閉めたあと。


パラパラパラ….パタン


椅子に座り手に持っていた本を読もうとしたが静かに閉じ、そして、ゆっくりと窓の外を見つめた。


「・・・」

「奇跡に選ばれた?奇跡と言う名の神様がいるのかしら・・・」

「そして、この本・・・」

「私はなんでこの異世界の呼ばれたのか・・・使命って言ってたけど・・・」

「私の素質って・・・?」


机の上に置いた卵を見て、小さく口に出した。



どうなるか分からないけど、この世界の事。

この卵のことがまた少しわかるかも知れない。


そんなことを思いながら、各々見つめ直すための時間を作り健康診断が始まる。



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