第36話 新人との邂逅。③

社長室の扉をノックすると


「入りなさい。」


と、絶対何か企んでいるであろう凜社長の声が聞こえた。

まぁ、俺は扉を開けレディーファーストということにして零を先に入らせ、それに続いて俺も入る。

そしてそこにはヘッドホンをして真剣にプレイヤーステーションPRS5のコントローラーを触りながら画面を見ているポン…凜社長の姿があった。

そう、彼女は企んでいたのではなく遊んでいた、一般公開されていない、モンスターハントⅩfinalのものであろう。


「うー、あー、勝てない。」


すると彼女は切羽詰まった表情の後一気に緩んだ表情になった。

そして、俺の方を見て。なんか嫌な予感がすると思ったら。


「久遠くーん、体験版の最高難易度がどの武器でもクリアできないんだけどぉ。」


「自分に言われましても、あとまだ新武器を触ってないんで操作性も何にも。たしか、ガンソードあと飛双刀でしたか?」


「そうね、飛双刀は双剣と似てるけどどちらかというと操虫杭みたいに飛び回ることができてそれなりにダメージも稼げる武器ね、ただ双剣よりも操作するのは難しいけど使う人が使えばきっと化けるのよ。ガンソードは今作の技なら遠距離中距離近距離すべてで戦えたりする分武器選びが複雑だったりするけど、初心者から上級者までしっかりと扱えるわね、多分。」


「そうですか、って、遊んでる場合じゃないんですよマネージャーとかの話で呼ばれたんじゃないんですか?」


そう言うと、社長はしまったという顔をしてPRS5の電源を消して携帯を取り出してどこかに電話をし、その後俺たちの方を向いて。


「二人のマネージャーすぐに来てくれるってさ。いやー、よかったねー。」


と言った、すると零が。


「いやー、よかったねー。じゃないですよね、呼び出されたのにそれをあなたが忘れてるのはどうかと思いますよ。」


と、すこし怒気がこもった声で言いながら凜の方へ移動していき凜は後退る。


「れ、零ちゃん。そ、そんなの、わ、分かってたにきまってるじゃない。」


「本当ですかぁ?」


どんどん、詰め寄っていき遂に凜は壁際にまで後退り逃げ場が無くなり、と、ここまで来たところで扉をノックする音が聞こえた…



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テスト勉強の息抜きに書いたのをようやく公開できます。


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受験勉強辛いんす。

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