第10話 妹とお買い物、そして。


【3月2x日】




私はいま愛しの妹とデートじゃなかった、買い物に来ている。


妹には予算は50万円までと言っておいた、どうしようか。本当に今日買おうかな自分のもの。


いや、ダメだな。引っ越しの時に輸送料が掛かりすぎる。まぁ、ノーパソとswathなら持っていけるかなキャリーバッグで。


webカメラ位ならいいの買えるかな、あ、あった20万円くらいかなら買うか。そんなことを思いながら私はwebカメラをカートに入れる。買いたいのはこのぐらいかな。後は妹のところに行くとしますか。




妹を探すと思いのほか近くにいた、ちょうどareriaのゲーミングパソコンが売っているところだ。




「あ、お兄。」




妹が何か物欲しそうな顔でこっちを見てくる。




「なにかいいの見つかった?」


「うん、でも少しだけ予算オーバーしちゃうかもだけど。」


「別にいいよ、買ってあげる。」




そう答えたら妹はものすごい速さでとあるpcの箱に指をさした。


へぇー、areriaのデスクトップパソコンで税込みで51万円か。




「これならいいね。うん、買ってあげるよ。」


「やった、ありがとうお兄ちゃん。」




そう満面の笑みを浮かべて妹がお礼を言ってきた、惚れちゃうじゃないか。


最高やな、妹の笑顔が見えるのは。


私はシスコンじゃないからね、ただ妹が愛くるしいだけだからね。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




買い物が終わって私達は街の中を歩いていた、すると突然後ろから声をかけられた。




「やぁ、久遠君じゃないか。昨日ぶりだね。」




そう声をかけられて私は後ろに振り向いた。そこには、白いワンピース姿の同僚の桜華、白崎桜華がいた。見た目もあって可愛いからナンパされてそうだ。




「なんだ、桜華か。」


「なんだとわなんだなんだとわ、それはレディに失礼じゃないか。」


「自分の事をレディというならまず普段の破天荒っぷりをどうにかしてくださいよ。」


「私はそんなつもりはないんですけどー。それと君は、ああ成程。久遠君の妹ちゃんか、どうも、君の兄の同僚の白崎桜華だ。よろしくねー。」


「あ、はい。よろしくお願いします。」




そんなやり取りをすると彼女は去っていった。


その後に妹にお兄が女性と話してると感動されたのは内緒だ。

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