第11話 事務所

【3月2X日】




「行ってらっしゃい。」




私は東京駅の16番線から父親である彼を見送る、昨日のうちに私の希望なども伝えておいた何故か聞かれたがVCにほかの音が入るのが嫌だからと伝えておいた、勿論四千万円も渡しておいた。頼むから駅近物件にしておいてくれよ、私やマイシスターが困るからさ。




うーん、妹は家で配信やるって言ってたから暇だ、どうしようか。




そういえば昨日に完成したんだっけ事務所、行ってみるかついでにアキバを巡りながら。


あとなんだっけ、あぁ、二期生募集をするんだっけ。私たちがまだデビューしてないのに、まぁ凸りますか。




秋葉原駅でJRを降りて外に出た。そして、前にdoscodeで送られていた事務所の位置を見ながら進んだ、確かここかな?


その地図に書かれたところに来てみるとそこは旧create&gamesの秋葉原支社もといイベント会場だ。マジかよそれでいいんですかい社長。




まあ、そんなことは置いておいて、私は自動ドアを潜った。そこは、前に入った時とは違うほどにまで改造されていた、なんか事務所みたいに。




「いや、事務所だからな。」




どうやら、声が漏れていたみたいだ。




「その声は、ゾンビハザード担当だった柊海斗か。」


「そうだ。」


「て、お前スーツかよ。」


「私は出勤だからな。簡単に言えば面接のな。」




面接ねー、は!!面接、いくらなんでも早すぎないか。




「お前、早いと思っただろ、残念ながら私達は来月にデビューだ、そして、これから面接するのは2期生でデビューは五月だ。まぁ、今日は私が担当だから、というか私は人事兼ライバーになるからな。」


「それは、ご愁傷様です。」


「まぁ、いいさ。そうそう、紅宮社長から業務用のスマホもらってから帰れよ、お前のやつももう出来てたはずだから。」


「分かった。」




そんなやり取りの後、私はエレベーターで、社長室がある四階のボタンを押した。


ポーンと音が鳴りエレベーターが四階で止まりそして、開いた。


そして、私は出て社長室を目指す。




そして、社長室の扉を三回ノックして


「失礼します。」


と言って中に入る。


するとそこには疲れ果てた紅宮社長の姿があった。


「やあ。」


そう、紅宮さんは疲れ果てた声でそう言ってきた。


「やあ、じゃないでしょうに。」


それに、私は返す。


「新人のいろいろで忙しいんだから、まだ人手不足だし。」


「それもそうですね。でも、貴女にデビュー前に倒れられると苦労するのは自分たちなんですよ、リーダー。」


「はははは、分かったよ。後ハイ、君のスマホ。アレなのは見るなよ。」


「分かってますよ。では、私は帰りますね。あと、私は四月中旬までこっちにいるんで。」


「ええ、わかったわ。それじゃあさようなら。」




そうして、、私は事務所を去っていった。

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