第4話 新入生宿泊研修
中学校に入学して、早1ヶ月が過ぎようとしていた。そして5月頭には、新入生宿泊研修が1泊2日で行われる予定だ。僕はワクワクしていた。なぜなら僕は、初恋の人・ミカちゃんと同じ班だからだ。
宿泊研修では、夕食のカレー作りや、ウォークラリーなど、班活動が多くある。男子3人、女子3人の合計6人班だ。普段から料理を作っているから、ちょっとカッコいい所を見せれるかも、などと考えていると、いつものように登(のぼる)が話しかけてきた。
「おっす!優太!もうすぐ宿泊研修だな!一発芸とか考えてるか?」
「おいおい、社会人の新入社員歓迎会みたいなこと言うなよ!ドラマの見過ぎだよ!」
「ハハッ!わりぃわりぃ、でもよ、優太はワクワクしてるんじゃないの?なんてったって、初恋の人、愛しのミカちゃんと同じ班なんだからさ!」
そう、登には隠し切れるはずもなく、早速僕がミカちゃんにアタックしてる様子から、好きなことがバレてしまった。まぁ、登ならいいんだけど。
「まぁ、楽しみなのは楽しみだな。夜も寝れないくらい」
「おいおい!恋の悩みかぁ!いいねぇ!羨ましい!俺はもう卒業したからなぁ」
登には既に3年ほど付き合っている彼女がいる。だから大先輩だ。そんな登に、
「登!どうすれば、もっと彼女と仲良くなれるのかなぁ?」
「おっ!ついに優太も知りたい?」
登は、ニヤニヤしながら語り始めた。
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