第10話
わたしは、この眠っている少年を寝室へと運び出した。王の命令だ。
彼は裸であるため、病にかからないよう暖かい掛け布団を用意した。
彼に、自分に合う衣類がないか頼まれていたので王に確認を取った。
彼が元々着ていた衣類と荷物の処理についても王に確認を取ったが、保留にせよとのことだ。
今から31と共に、定常業務を行うことにする。
31と共に、8区画から15区画の巡回を行う。
14区画内の街中に、ひび割れた煉瓦壁を発見した。
27から指示を仰ぎ、31と共にひび割れた煉瓦壁全体を取り壊し6地域に補填するための土壌に変換する業務を執り行う。
並行して5地域の土壌を回収、分解し酸素を抽出後7地域の河川に注入する業務を執り行う。
此処までの業務を27に報告後、31と共に自宅療養する。
次は取り壊した14区画内の街中の煉瓦壁の再生業務を執り行うため、12区画にて必要量のケイ素を確保する。
街中の14区画内へとケイ素を運搬している途中、13区画にて1区域から迷い込んだと推察される緑紫虫を捕獲。
13区画に常駐している、18に1区域から迷い込んだと推察される緑紫虫を引き渡す。
緑紫虫を捕獲してからの行動は、定常業務に支障を来たさないため27への報告は無用と判断。
引き続き、街中の14区画内へとケイ素を運搬する。
街中の14区画内の煉瓦壁の再生業務を執り行うため、12区画にて確保したケイ素を40に引き渡す。
彼はどうしているだろうか。彼は例外的存在であるため、わたしは管理の方法を知らない。
恐らく、王が管理するのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます