第51話 さてどこまで積み上げる

カブールと俺たち5人で、ソレイユが来るまでお茶を飲む。


「カブールさんアップルパイどうぞ、一切れですが」


カブールは嬉しそうにアップルパイを食べる。


「早々ここの領主様にも、一切れ渡したが喜ばれたぞ」


「あゝその後夫婦喧嘩を宥めるのに大変でしたよ、一皿献上しましてね」


「えっ、夫婦喧嘩をした、あんなに仲の良い夫婦がか?」


「ええ、その一切れを領主様1人で食べて、奥様に自慢して俺たちが冒険者ギルドでお茶を飲んでいたら、その場で第二ランウドを初めて困りましたよ」


カブールさんは顔を青くしている。


「大丈夫ですよ、今度会ったら食べ物と美容品は、奥様に持っていけば良いんですよ」


「そうか、夫婦喧嘩を納めてくれたのか、代わる代わる迷惑をかけてすまなかった」


少ししてソレイユが戻って来る。


「よし、お昼にしよう、今日はおにぎり3個だ、シャケとおかかとそぼろだ! ソレイユにはお茶の時のアップルパイも一切れ上げるので持って行ってくれ」


「おおこれが噂のアップルパイか、最後に食べよう」


「今日はもう、ワイバーン来ないんじゃ無いのか、のんびりお茶しよう」


「会頭、この黒いのがお昼ですか? 岩みたいですけど」


「お前たち、もしいらないなら干し肉でも食べておれ、わしはこの冒険者が出す者は、何でも食べる例え騙されてもだ!」


そしてカブールはおにぎりを食べる。


「ホホ、川魚か塩が聞いてうまいな、お前たち残しても構わんぞ俺が持って帰るからな」


「おい食べよう、会頭に全て食われる」


「絶対美味しい物だ」


「これ肉が入って居る」


「この茶色いのも魚だ、何の魚だろ〜」


みんな次々感想を言っている、やっぱり青空の下のおにぎりは美味しいよな。


のんびりと休息して午後の部


また餌のイノシシを見つけて歩いている、ソレイユはウサギを何羽かつかまえているが本命のイノシシは現れない。


「風香、周りに何も居ない?」


「ええ、何も居ません、少し赤く光ってもウサギでソレイユが退治してますから」


そして3時休み、紅茶とサンドクラッカーを出すを出す。


「ホホこの挟んである者は何ですか?」


「あゝオレンジのジャムだ、甘くて美味しいだろー、風香特製だ」


「おいこれを売ってくれ、後輩の女の子に自慢してやる、アップルパイの次はこれだって」ソレイユが周りで俺を囲っている


「風香残りは」


「10枚よ、売る?」


「なら金貨1枚で全部買い取るよ」


「ならわしは金貨2枚で買い取るどうだ!」


「ちょっと待ってよ商人さん、私達が先に話していたんだよ、後から参加は辞めてくれ!」


「ワシも商人、金で買えるなら買うぞ!」


カブールとムラリが睨み会って居る。


「旦那様早い、2匹! 電撃、電撃」


一頭に電撃は当たるが、もう一頭がエレスに飛びかかる。


「麻痺」


もう一頭が倒れる、すかさず俺は2頭とも首を刺してトドメを刺す。


「危なかった、エレス大丈夫だったな凄い魔法だな」


「はい、最小の魔法です、これ以上だと周りに被害が有りますので」


どうやらウチのメイドさんは優秀の様だ。


「これは番のビックタイガーか、確か半年前に王都の南で目撃されていたはずどうしてここにいるんだ」エリーが叫んでいる。


「マーサーさん、この番はここから10日以上南からここに来たんです、エリーは情報を知っていますから、まさかここに現れる事が無いと思って居るのです」


「そうだな、これが居るなら、私たちに指名依頼が来るはずだ、でも連絡は無かった」


「もう討伐したので、持って帰りましょう、カブールさん持って行って下さい、今日の狩りは終わり、・・・風香空来たぞ用意みんな固まっていろ」


「電撃、旦那様」


「おう、一撃」


ワイバーンの首を刎ねる。


「良かった、カブール、ワイバーンも持って行ってくれ。今度こそお終いだよ」


カブールはワイバーンとビックタイガー2頭を荷台に乗せた。


「このビックタイガーは優先販売権で、こちらに売って下さい」

カブールは話しかけてくる。


「大丈夫ですよ、キチンと契約にありますから、お買い上げありがとうございます」

オルカは契約が成立してると伝えている。


みんなで街に戻った、ワイバーンよりビックタイガーの方が、門番に驚かれた。



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