第50話 今日は新記録

朝だ、横にはまだ風香が居る


「まだ早いですよ、どうしました」


他の3人は自分の部屋が出来たと喜んで各部屋で寝ている、おそらく全身鏡と化粧品、洋服を試しているのだろー


「なぁ、やっても良いかな、まだ皆んな寝ているだろ」


「駄目です、お風呂に入って朝食を作るからて、駄目ですよ〜」


結局風香は根負けして、朝から一つになる。


「もう、駄目と言ったのに、この変態は加減をしないんだから」


ドアが開き3人が入って来る。


「風香ちゃん、朝食作る間マーサーさんの相手してあげるよ、お風呂入ってきて」


「何でこんな朝早くから来るんです?」


「やっぱり旦那さんが欲しいのよ、昨日は別に寝て御免なさい」


「そうならよろしくね、1時間位相手お願いします、エレスはお手伝い来なさい」


「そんな〜」エレスは絶望感溢れる顔で出て行く。


「さあ旦那さん来てよ、もう待てないから」


「そう早くして待てないからね」


朝からオルカとエリーを堪能朝食を食べて着替えて門に行く。


ソレイユ達とカブールがいる。


「おはよう、其方確かアップルパイを売ってくれた御仁、もしかしてワイバーンを討伐しているのはお主か?」


「カブールさんおはよう久しぶりですね、アップルパイ高額で買って頂いてありがとうございます、その後も高額販売出来ています」


「おい、アップルパイて若い子達が騒いでいた食べ物か、私たちにも売ってくれ食べてみたい!」


「ええと今日のお茶に1切れずつ出します、後でのお楽しみです」


「それじゃみんな揃ったので出発します、狩場はいつもの辺でイノシシかウサギを狩ってワイバーンをおびき寄せます」


俺達は門でカードを見せて自転車で走る、ソレイユは徒歩なので大変だ。


「なぁムラリ、この自転車を後で練習しろよ、乗れたら狩りの間貸してあげるよ」


収納庫には通常のマウンテンバイクの他に折り畳み式もあるので、人数分✖️2台となっていて、収納庫に自転車が余っている、狩りの効率を上げる為貸すのも良いかと思っている。


「この乗り物を貸してくれるのか?」


「練習して乗れたらな、ウサギが向かって来ても戦えないと駄目だぞ、怪我や命が無くなると目覚めが悪いからな」


「分かった、借りて練習する、みんな乗れる様にしろよ、往復が楽になるからな」


「そしてイノシシを仕留めて、風魔法で広場を作り椅子とテーブルをセット」


ソレイユは自転車を練習している。


「もしかして隣国にもこのテーブルと椅子を設置したか?」


カブールが質問して来る。


「隣の国か、確か会った村に作ったかも」


「このテーブルと椅子を作った魔法使いを隣国の領主が探している、もしよければ紹介しよう」


「今はワイバーン狩りで忙しいから、紹介はいらないです」


「わしは宝の山を登っているのに、宝に気付かず下山してしまったのか、なんて商人だ、もう一度見習いからやり直すか、それとも引退した方が良いのか?」


「まあまあカブールさん、お茶でも飲んでください、美味しいですよ」


カブールは紅茶を飲む。


「これはストロベリーの香りと味がする、何だこの紅茶は!」


「まあまあほら空からお客さん来ましたよ、テーブルの下に隠れて下さい」


2匹のワイバーンがこちらに向かって来る。


「風香2匹行けそうか?」


「今日は行けそうです、逃げる気配はありません、電撃」


ワイバーン2匹は落ちて来る。


「よし首を落とす」


俺は刀を振り回す、同時に2匹の首が下に落ちる。


「討伐完了、カブールさん持って行って、ソレイユさん達護衛したらすぐ次の商人連れて帰ってきてね」


「この2匹を持って行っては駄目なのか?」


「契約で1匹交代になっていますから、他の商人さん達から苦情が来ますからね、残念ですけど諦めて下さい、イノシシは持って行って良いですよ」


カブールは荷台にワイバーンを1匹乗せソレイユと共に帰って行く。

少しすると、次の商人がやって来るまたカブールだ。


「カブールさん、契約違反ですよ、契約は守って下さい」


カブールは契約書を見せる。


「わしの傘下の商会だ、ここにはワシが来たが契約は違反していない」


オルカは契約書を自分の持つ書類と見比べて許可を出す。


「よし持って行け、次の商会と交代だ、わしはまだここにいる」


「だからカブールさん、契約が「ほれ次の契約書だ、よく読め」


次もカブール傘下の商会だった様だ。


「分かりました、ただ護衛はいませんよ、自分の事は自分で守って下さい、ソレイユは行き帰りの護衛ですからね」


「この冒険者といて、命が危ない事はあるはずが無い、油断しないがこの次の傘下の商会が来るまで待たせてもらう」


そうして、カブールは草原に居座るのだった。


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