第48話 領主と
☆☆☆☆☆
執務室の男達。
「今回謁見を出来なかった事、お詫びします」
「イヤイヤまさか新たにワイバーンを狩っていたのだと、分かっていては邪魔する事は出来ない、わが領地はワイバーンが多くてな、領民や商人に割と被害がある」
「割と所では無いですよ領主様、10日に1度は誰かが被害に遭ってますよ」
「商人達からも苦情が来てます、被害が多いと他の街に迂回しなくてはいけないって、言われてますよ商業ギルドは!」
「そうか、なら彼の行いに文句を言うのはお門違い、これからもよろしくな、しかし合計3匹か凄い量だな」
「領主様、昨日も狩って合計5匹ですよ、年間討伐数を超えて討伐依頼予算がなくなりそうです」
「何昨日も狩っているのか、それと討伐報酬の予算かすぐに会議をしないとまずいな、侍従長予備の予算はどうなっている」
「はい旦那様、今年は7匹までの予算です、後2匹分です」
「そうかなら王に陳情しないといけないな、ワイバーンの駆除は国家管理だから、他の余ってる街の予算を回して貰うか、又は増額してもらわんと被害が出た時に誰も動かんからな」
「領主様、よろしいお願いします」
「すいません、これ以上ワイバーンを狩るのはまずいですかね?」
「まだ狩って貰えるのか?」
「ええ、この後も午後から狩って来ようと思ってますが、予算の関係で不味いなら辞めますが」
「そうだな、討伐報酬を借りといて後日まとめて渡す事で、どうか待って貰えないだろうか?」
「まず討伐報酬があるのか知らなかったので良いですよ、纏めてで売り上げ報酬も有りますので」
「ああその事でもワシもお願いしたい、冒険者ギルドの予算が厳しい、同じく売ってまとめて支払いにならないかな?」
「商業ギルドも出来れば、売った後でお願いしたい」
何故か3人が頭を下げてくる。
「分かりました、後10日くらいはワイバーンを借りたいので終わって売れてからで良いですよ、でも需要あるんですか?」
「まあ、余り狩ると安くはなるな、ただ年間100頭は予算は出ている、
今年はまだお主の数を入れても20匹程度だと思う、まだ狩っても良いだろう」
俺は領主の許可が貰えて安心した。するとドアが開き奥様が入ってくる。
(まずい苦情か、風香の話では無理だったか!)
「見て見て貴方、どう私」
奥様は領主の前でドヤ顔でポーズを決めている。
「おお若返ったか、昔のスタイルに戻ったのか? 何かの魔法か?」
「フフフまあ女の秘密よ、今度のお茶会は王都よね、王妃様に自慢できるはず、王都に行くわよ」
「そうか、ワシも王に合わないといけないから、一緒に行こう」
「良かった、何か楽しくてお話を止めて御免なさい、それじゃまたね、そうそうお昼を食べて言ってね、この間は出来なかった食事会をしましょう」
そう言い残すと奥様は部屋を出て行く。
「我はこの間ご馳走になったので今回は遠慮します、それでは領主様予算の方をよろしくお願いします」
「私も今回は辞退します、また後日報告に来ます。では領主様またお会いしましょう」
2人のギルマスは退室して行く。
「お主に聞くが、家内の体をどのように直した、秘密を教えてくれんか」
「まあ、内のやつの下着を分けただけですよ、恐らくそれが合っただけです」
「その様なものがあるのか、お主の持って来るものは家内が喜ぶので、何か合ったら持って来てくれ、報酬は払うからな」
その後は昼の食事会を終えて俺達は帰る。風香はお昼のお礼だと領主に見えない様に奥様にスケスケのガウンと過激な下着を渡していた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます