第35話 作戦会議

商業ギルドも冒険者ギルドも混雑で入れないので、家に戻る。

板塀を上げて中に日を入れて、窓や扉を開けて空気の入れ替えをする。

昼間なので俺の家を出せない、ので食堂で作戦会議。


「では風香、どの様に相手を探せば良いと思う?」


「確かに敵がいるのが分かったので、夜家を出さないで旦那様が倉庫の真ん中で、待っていれば良いと思います」


「何で俺が待ってなきゃ行けないんだ!」


「私は、か弱い女の子です、幽霊なんて怖くて近づきたく有りません」


「ほう俺を犠牲にして自分だけ助かろうとするんだ! もしゾンビやゴースト系の魔物が出たらどうする!」


「違います、私達はまだ体にバリアーがあるので、そう簡単にはやられるはず有りませんよ! という事です。 ですので旦那様頑張ってねウフ」


「可愛く言ったって、やる事は俺だけで結局戦うのかよ」


「そうですね、悪意が有ればバリアーが有効ですので大丈夫です絶対、私は商業ギルドのサブマスの家にでも避難してます、シャンプーとコンディショナーでも持って行って泊まらせてもらお〜と」


「お前は! 夫婦なんだから協力しろよ、逃げるなよ」


「それでは頑張って下さい、明日の朝に倉庫で会いましょう」


そお言って風香は出て行った、俺の手には風香の分のおにぎりを握らせて。


俺は建物を探索する、大体探知や鑑定魔法が無いので、相手が来ても分からないので、背中に盾を背負って刀は抜刀したまま歩いて行く!

2階や3階を探索し、その際には全室の鍵を合わせて行くが、まあ部屋の中は何にも無いよな3階の奥の士官室にやっと来た、最初の部屋を開けたら違和感が! 何故かここにはベッドがあり机や椅子も残っている。俺は残りの士官室を開けるが3部屋とも何も無い


「ここが発生源かよ、ここでは戦えないよな。やっぱり倉庫で待っているか」


思った瞬間部屋の扉が閉まり閉じ込められる、ベッドの上にメイドが立っている。


「お前がここに巣食う悪霊か、成敗する」


「待って話を聞いて下さい」


ベッドの上で土下座する幽霊メイド。


☆☆☆☆☆


私風香は商業ギルドに向かっている、まあ旦那様が悪霊にやられるとは思っていないので心は軽い。


商業ギルドは相変わらず混んでいる、冒険者ギルドも同じく。

商業ギルドに入り見渡すとギルマスもサブマスも受付で何かのお話をしている。

サブマスと目が合ったので、軽く手を振ると飛ぶ勢いで私の方に来て手を引かれて外に出る。


「良かった風香ちゃんが来て、外に出てサボれるはよ、冒険者ギルドの食堂で何か飲みましょう」


そお言われて冒険者ギルドの食堂に連れて行かれる、椅子に座ると。


「あれ今日は旦那様一緒じゃ無いんだ、喧嘩でもした? おーいおばちゃん紅茶2つ」


「して無いです、今旦那様は幽霊退治であの家に居ますよ」


「何やっぱり出たのあの家?」


「昨晩出ました、だから今退治させてます」


「はいよ紅茶2つ、注文は普通酒だろー、それとお嬢ちゃん、これ良いね幾らで売るんだい」

おばちゃんは髪を風香に見せる。


「まだ試験中なので、まだまだ先だよ、それに売り出しても高額で平民には無理かもね」


「そうだ、これあげます、今度はシャンプーとコンデショナーです、リンスとは少し違いますが、効果は上がると思います」


「ちょっと待って、私にもその話を混ぜてよ」


冒険者ギルドのサブマスが飛んで来る。


「アンタ仕事しなさいよ、ほらカウンター長い行列よ」


「貴女こそ、自分のギルドで仕事したら、ほら外まで並んでいるわよ」


「まあまあ、サブマスも紅茶で良いのかい」


「まだ昼間だから紅茶でお願い出来ます」


「はいよ今持って来るよ、話はその後でお願いね」


「ならお茶受けに、私特製のアップルパイを出します、切って分けますね」


「なんだい、なら皿も持って来るよ」


おばちゃんは、奥のキッチンに行った。


「あら旦那さんはどうしたの?」


「幽霊退治だってさ、あの詰所後だよ」


「へーまた商業ギルドで売ったの、誰に売ったの?」


「目の前の人たちさ、今日で3日目かな」


「討伐依頼を受けないで、討伐してるのちょっと待ってね」


サブマスはカウンターに行く。


「そうか思い出した、討伐依頼を冒険者ギルドに出してあった。今更取り消せないか? うーん後でギルマスに報告しよう、まだ討伐はしてないからな」


「お金貰えるんですか?」


「積もり積もって金貨500枚だ、領主とウチとで折半だよ。仕方ないな上手くやりくりしよう」


金貨500枚応援に行くかどうしよう。

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