第31話 アレを見つけよう
朝になる、風香は相変わらず居ないが起きる。
「おはよう御座います、朝食出来てますよ」
ベッドの下から風香が飛び出して来た。
「心臓に悪いから止めろよ、普通に起こしてくれ」
「ハイハイお風呂入って朝食食べましょうね」
着替えを持って風呂に行く、出たら食事だ。
「はい座って下さい、今日は和食です、鯵の干物がありました」
「風香料理で何か売らないか、この冷蔵庫では食材は少ないけど毎日残るのもな」
「でも使いすぎて次の日出てこなかったらどうしますか?」
「今更だよ、Tシャツやシャンプーリンスを売り始めているんだ、バリアーの期限までにどうにか目処を立てないとな」
「ならやはり魔物を討伐して、レベルを上げましょうよ、リアカーも手に入ってかなりの物を持ち帰れますよ」
「なら当分は冒険者で依頼を受け様か、受けてからここに戻って準備して外に出る事にしようか!」
2人で着替えて、とりあえずは冒険者ギルドに行く、中に入って掲示板の前に。
このギルドの掲示板は、採取と討伐とお手伝いに別れており見やすい。
まず俺の仮冒険者の仮を外す事にする、しかし討伐系は無くお手伝いも全くない。
採掘か採取だな、ただどう集めるかだ!
「旦那様、この草の採取は10本で1単位100本持って来れば仮が取れるんで無いですか?」
「じゃ受付さんに聞いてこよう」
俺達は受付に行く。
「すいませんこの依頼は100本持って来れば仮が取れますか?」
「おはよう御座います、薬草採取ですね、確かに100本持って来れば仮が取れてFランクの冒険者になれます、ただそう簡単には揃わ無いと思いますけど」
「薬草が3種類有りますが混ざっても良いですか?」
「なるべく10本束でお願いしますね、それと今日中に届けて下さい乾燥してしまいますので、後は土より上で切って根は取らないで下さい、また生えて来ますのでね!」
俺達はギルドを出て一度自宅に帰り、自転車にリアカーを付けて出発する
風香は折り畳み自転車とクーラーボックスを俺のリアカーに乗せ自分も俺の引くリアカーに乗って着いてくる。
「旦那様、私が探すから指示に従ってね」
門に着いて、門番に出る事を伝える。冒険者カードを見せると、仮は街の中の仕事をしろと注意を受けるが、風香のカードを見て黙って見送ってくれる。
「さあ見つけるわよ、早く仮を取らないとね、頑張ろー」
風香の右や左との掛け声で走り回る。鑑定魔法で色々な薬草が見つかる、掲示板にない物も見つけるがどうするんだ?
「旦那様の治療師ギルドで買い取ってもらうか、商業ギルドでも良いですよ」
「そうか、何処かで買って貰えれば良いんだな」
そうしてお昼までに大量の薬草類がリアカー一杯になる。他にウサギ5匹、イノシシ1匹を討伐、血抜きだけをしてもう一台のリアカーに積む。
さて帰るか思った瞬間黒い影が俺達を覆う。
何だよと思った瞬間「アクアバレット」「雷撃」「旦那様ほら首切って」
俺は自転車を飛び降りそいつの首を切る。
「何だよコイツは?」
「私達の世界ではワイバーンよ、小竜とも言うけど」
3mもあるこの物体どうやって持って行こう。
まず血抜き! 此処では出来ないので、風香に傷口を焼いて出血を止めてもらう。
そして近くに隠れていた商人が、荷馬車が空いているので街まで持って行ってくれる、その代わり幾つかの部位を代金は払うので優先的に分けてくれとの事。
商人の従業員にも手伝ってもらって荷馬車に乗せて街に帰る。
門に着くと門番がすぐ来てカードだけ確認して街に入れて来れた。
商人は商業ギルドに卸したかったが、一応冒険者ギルドに下ろして貰う、正し商人が欲しい部位は確保してもらって優先的に渡して貰った。
そう言えば、商業ギルドの入り口でギルマスが悔しそうにしていた。
「ごめんよ」
そして規定の薬草とウサギとイノシシを冒険者ギルドにおろして、残りの薬草を商業ギルドにもつていく、すると治療師ギルドの薬剤師担当が飛んで商業ギルドにやってくる、いちいち感激の声を上げながら薬草の名前を言っている、傍では商業ギルドの職員が数を数えている。
そして俺は何故か、商業ギルドのギルマスの部屋にいる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます