第21話 街を冒険しよう
朝目が覚める、珍しく風香が隣にいる。朝からやっても怒られないかな。
「怒りますよ、大体声が漏て嫌です!おはよう御座います」
「おはよう」
「昨日の残り湯で顔と体を洗いましょう」
着替えを持って風呂に石鹸で体を洗う。
「リンスとシャンプーも、今度は持って来ましょうね」
「そうだな高級な宿屋ならお風呂もあるからな」
着替えて朝食を食べに下に行く、パンとスープと肉が有る。
「値段が高いから肉が朝から出てくるな」
「でも塩だけです、今度は胡椒でも持って来ますかね。それと家に洗濯物が溜まってます、夜帰るから干せませんよ」
「うーんどこかに土地でも借りて家を置くか少し長期に」
「広い庭付きで塀に囲まれてる所が理想ですが、お金がどのくらいかかるかしら?」
「ならその辺を今日は探検しよう、将来広い土地が欲しいしな」
今日の行動が決まれば支度して宿を出る、空いていれば夕方に来ても良いという事で予約はしない。
今日は商業ギルトを見に行く、宿で聞いたら土地の貸し借りや売買は商業ギルトの事。
それと治療魔法が出来るならレベル関係無く、治療師ギルトに登録しておかないと自分を治しても罰せられる様だ。
「冒険者ギルドの周りにあるみたいですよ、とりあえずは冒険者ギルドに行きましょう」
道を歩いて冒険者ギルドの前に来る、反対側が商業ギルトか? 治療師ギルトは何処だ!
「あそこですね、他のギルトに比べて小さいですね」
「じゃあ空いてそうだから、治療師ギルトに行こう」
此処はキチンと扉がある、押すと開くので中に入る。
「いらっしゃいませ、以来ですかお薬の販売ですか?」
「えーと登録をお願いします!」
「えぇ登録ですか半年振りです、金貨1枚の費用がかかります。それで薬剤師ですかそれとも治療師の方で?」
「ええと生活魔法のヒールとキュアです」
「まずこの石版に手を置いてください、虚偽があれば石板が光ります」
俺は石版に手を置く、何も変化なし。
「はい、大丈夫ですよ手を話してください。レベルが低くても虚偽では無いのでこれからも頑張ってください」
金貨1枚と引き換えに、俺にカードを渡してくる。
「あのー薬剤師てどの様な者です」
「自分で薬を作る方ですね、火傷治療薬や、咳止めやヒールポーションやキュアポーションなどの飲む薬を作る方です」
「え〜とこの石鹸は薬剤師の管轄ですか?」
「初めて聞きますが、どんな効果が有りますか?」
「ええと水で溶かしながら体や手に付けると汚れやばい菌が落ちます」
「ああクリーンの魔法と同じ効果ですね、それなら薬剤師の管轄ですね」
「今日は持って来ていませんが他の物も有ります、それは一点一点登録ですか?」
「イエ薬剤師登録で大丈夫です効果は人それぞれ違うと思いますしキチンと薬剤師になり、ここか商業ギルトに卸せばそこで試験します。
異常が有れば販売中止、無ければ販売して我々と商業ギルトで手数料を頂きます。大体販売価格の1割を両方のギルドに取られると思って下さい。
ただ個人販売は自由で手数料はいりません、宣伝が難しいので中々売れませんよ」
まあ2割を両ギルドに納めるか、良い取引だな。個人販売は罰則なしな!
「では薬剤師も登録お願いします、金貨1枚ですね」
「先程のカードに書き込みますので金貨は入りません、カードを貸して下さい」
受付の女の人はカードに何かを書き込んでいる。
「お待たせしました、これで両方の事が出来ますが、罰則を貰うとカード停止です。
最悪犯罪者として法に裁かれる場合も有りますので気おつけてください」
「もう少し良いですか、ポーションとかの小瓶てどこで売っていますか?」
「此処でも、商業ギルトでも販売してます、大体銀貨1枚です、それと間仕切りをしてあるバックも販売しています、25本入れで銀貨5枚50本入りで金貨1枚です」
「どの様な形ですか、50本の方です」
受付嬢が机の下からバックを出してきた。
「これですよ、どうですかビンが打ち付け合わないので割れにくいです。初心者の薬剤師の方に好評ですね、後は錬金術師ギルトで特注です」
「それではこれに瓶を付けて下さい、商業ギルトでは安いと言う事は有りませんよね!」
天井を見る受付嬢。
「え〜と半額で良いですよ、金貨3枚です」
「あなたね、ちょっとその石版に手を載せて質問に答えなさいよ」
ドタバタしたが受付嬢は最終的に金貨1枚で全てを売ってきた!
何かそれでも損している気分だ。
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