第19話 今度の村は大きいと思ったら街だった

朝起きて朝食を食べて着替える。玄関を出て後ろの収納庫に行く。


「本当にあるのかなクーラーボックス」


「まあ開けてみましょうよ、他にも何かあるかも知れませんよ」


扉を開けると、大きな袋が2個ある何だろー。

袋を手に取り開けると折り畳み式のマウンテンバイク。


「あゝこれで街や村に入っても、自転車を持って行って宿に入れるから、盗難の心配が無くなるんだな」


「やっぱりクーラーボックスありましたよ、後ビーチサンダルとシートです。

あゝ銛にスコップもあります、あゝ麦わら帽子もありますよ」


「異世界の海はまだ見てないが、あったら海水浴出来るな!」


「だから水着あったんだ、変態用じゃ無かったんだ」


「風香なんか言ったか?」


「別に早く準備しましょうよ」


荷台がついたのでクーラーボックスを括り付ける、結構大きいので1人2.3匹持っていけると思う


「よし家を収納するぞ、準備OK」


「はい大丈夫です。周りも鑑定して何も有りません」


「家収納、では出発」


今日からはウサギを刈ってその肉と毛皮をどうにか売れる街に行く事だ。

徒歩より自転車のが距離を稼げるので目標を早く見つけられたら良いな。


快適に自転車で街道を進む。途中馬車や徒歩の人に会うが怖いので話し掛けない。


またまた休憩、椅子とテーブルを作る。


「風香、また椅子とテーブル固くなった音が違うね」


俺はスコップで叩いたが金属音がする。


「それもですがデザインを4人様にしました。やはり2人用より大人数用が良いかと思って」


「それなら2.3個作っとけばいろんな人が使えて便利だよ」


「少し離れさせて、竈門も作ってみましょう火を起こして鍋に水と乾麺の蕎麦を入れて沸騰中身を丼に入れて、新たに水と蕎麦つゆを入れて一煮立ち丼に入れてす蕎麦の出来上がり、ネギも何も有りませんがどうぞ」


2人して蕎麦を堪能、食後に紅茶を飲む。少しして片付け穴を掘り鍋や丼を水洗い、埋めて出発だ。


この場所が休憩場所として整備が進むのは少し後の事。


少し走ると草原から何かが近づいてくる、俺達は自転車から降り身構える。


割と大きい猪だ、それも2匹!


風香の電撃で麻痺させて、俺の剣で喉元を切る! 脳内に久しぶりのレベルアップが聞こえてくる。


「レベルアップした、今度は何が増えるかな」


「おめでとうございます、キッチンが大きくなって欲しいでーす」


「ここでは家を出せないから後で検証だな、それよりコイツらをどうしよう」


「おーい大丈夫か、そっちにイノシシ逃して悪かった」


ガタイの良い男が2人寄ってくる。


「すまなかった、2匹取り逃して迷惑をかけた謝る」


「しかし君たち強いな、このイノシシを2匹簡単に討伐してしまうとは、あっちで俺達の仲間が解体しているがこれはどうする?」


「どうすると言われてもな?」


「ええ私達も流石に持って行けませんしね」


「なら俺達に売ってくれ、討伐依頼で10匹なんだ、これを合わせれば報酬が出るしその分上乗せで払うからさ」


「良いですが、私達は何も出来ませんよ」


「穴ぐらい掘ってくれよ、それは報酬から引かないからさ、内臓と血を棄てたいからね」


俺は穴を掘る、本当は風香の魔法が早いが手の内は見せない。


少しすると荷車にイノシシを積んだ仲間達が現れる。


「こんにちは協力感謝します、1日で討伐終わるなんて奇跡です」


「本当に感謝します、4・5日かかると経費で報酬がトントンそれが1日で終わるなんてね」


合計6人の冒険者? が現れた。


「よし穴を埋めてくれ、今からなら日の落ちる頃には街に着くだろー」


「そうね早く出発しましょう、匂いで違う魔物が来るかも知れないしね」


俺達は彼らの後を着いて行く、日の暮れる頃に街の外壁が見えた。






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