第7話 部屋狭くないか?

少し家を眺めていたら玄関の位置が少し右に寄ったみたいだ。

鍵が開く音がしたので、2人でドアを開ける。


「一応玄関の仕切りはありますね頭の上の収納を開けて良いですか?」


「良いけどそこは 俺のスニーカーと長靴しか無いよ」


風香が開けて見ると赤いスニーカーと赤い長靴が有る。


「やったー! 私の履くものが入っているラッキー。 なら他の所も何か私の物があるかもね」


玄関から今度は廊下で壁に囲まれている。正しドアが2つある先ずは右のドアを開ける。


ベットの頭の上に棚がある。ベットの下にも収納が有る反対側に鏡と小さな収納


小さな収納には、口紅と基礎化粧品の小瓶が何個か入っている、それと裁縫セット。


「おっとこれは私が使っても良いんですよね」


「どうぞ俺には使えないので」


次に風香はベットの下の収納を開ける。


「えーとTシャツとジーパンですね、靴下もありますよ! 毛布に敷布とベッドの上の収納は何かな? 下着と寝具女性用ですね、ならこの部屋は私の部屋ですね」


「そうか良かったよ、新たにベットがあってさ。なら隣の部屋は俺の部屋だな見てみよう」


次に隣の部屋を開けた。


ダブルベットと頭の上に収納、ベットの下にも収納があるダブルベットなので収納が風香のより大きい。


後ろで風香がジト目で俺を睨んでいる。


「自分であちらの部屋を希望したんだろう、そんな目で睨むなよ」


「何でダブルベットなのよおかしいわよ、………分かったあっちは使用人の部屋ね恐らくこちらにも女性用の物があるはず」


風香は壁の突起を掴んで開けると全身鏡と開けた扉も鏡だった。一部溝になって居たので引っ張ると男性化粧品や、やはり女性化粧品が入っていた。


何段かあるがおそらく生活関係だな。今度はベッドの下の収納を開ける。


「ほらやっぱり女性用の下着が………何で肝心な所が切れてるの?これなんか紐じゃんスケスケだし?」


俺に見せながら色々と解説してくる。


「もしかして旦那様の趣味を反映しているの? なら私は覚悟を決めて履きますね! どれがよろしいの!」


風香は下着を自分に当てながら、俺に聞いてくる。


女神様よ、何でこんなサービスするんです。俺の異世界の期待値が下がりますよ。


「風香さん、見なかったことにして台所に行こう!」


俺は無理やり風香を部屋から出して奥のキッチン&バストイレを見に行く。

テーブルに椅子が四つとコンロは3つに成った、水道は温水も出るし氷印をひねると冷水が出てくる夏には重宝するな。


そして洗濯機は相変わらず二層式、令和にまだ売っているんだ女神様! 今は一層式で乾燥機付きですよ。


何かの紙が落ちて来た? 風香が受け取る。


「えーと旦那様、女神様に何か言いましたか? 修行してレベルを上げろって、後ダブルベットの下の物は私の夜用だってさ! 嬉しい旦様!」


「風香さんさぁ、紙を見せてよ!」


風香から紙を受け取り俺も目を通す、風香が何故か偉そうに胸を張って腰に手を置いている。


「ほら私が言った通りよ、後で今日の夜の下着を決めてね旦那様!新婚初夜よ」


もう完全に堀は埋まってしまったのか、まだ抜け出せる手は何か無いのか!














    




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る