第41話 驚きの事実
だがしかしだよ、折角人化・・・・でいいのか?したのに、何で髪の毛ピンク色。
そう思ったのだが・・・・ここで衝撃の事実が。
「何言ってんのマスター、今マスターの毛という毛は全部ピンク色だよ?」
え?マジっすか?
一寸衝撃過ぎて言葉が出ないんだが。
確かに俺は今全身鎧、しかもヘルメットで殆ど肌を見せていない状態で、頭髪なんかも見えない。
だから失念していたんだ、今の姿がどんなのか確認しておくのを。
俺は周囲に人がいないのを確認し、ヘルメットを外し前髪が見えるように引っ張った。
で・・・・見えた・・・・ショッキングピンクだった。
あれだ、車のク▲ウンであったすんごいピンク色、あんな感じ。
確かに今の桜は
つまり今現在、俺と桜は同じ色の体毛。
確かにメビウスのブレスレットは対だった。
その後何とか淡いピンク色まで落とし込み(何故か桜がピンク以外却下してきた)、街へ入る事にした。
・・・・
・・・
・・
・
基本街の出入りは自由だ。
万が一人間の姿に擬態した魔物が侵入しても、門には魔道具が仕込んであり分かるらしい。
桜はどうなるのかと思ったが、桜は元々魔物ではないから問題なかった。
桜の出自はあくまで獣だ。
魔獣や魔物とは違い、核となる魔石が無いからだ。
あ、そうそう、桜にも例のミニチュア鎧を渡し、装着してもらっている。
ご丁寧にピンク色の鎧だ。
何故ピンクに拘る?
「え?ピンク一択でしょ?」
そうらしい。
今回人化してもらったが、1つだけ厳命している。
俺の許可なくカピバラだとばれる行動をしない事。
つまり勝手にブレスレットを外したり、万が一俺が助けた冒険者達に遭遇した時、【ヴァ!】って語尾があるとばれる可能性があるから、言葉も極力気を付ける必要があるからばれないように注意させている。
一応興奮しながらしゃべらない限り何とかなるらしい上に、人化していると【ヴァ!】とならないそうな。
ついでに【ピーピー】も駄目だと言ってある。
カピパラの姿をしたかーちゃんやとーちゃんが現れたら元も子もないからだ。
《マスター、何処へ向かわれるのですか?》
そう、椿も桜同様この街は初めてだ。
なので俺が向かう可能性がある選択肢を知らない。
色々なアイテムを取り扱う店や宿、各種ギルドなんかが該当すると思っているだろうが、俺には帰るべき家がある。
そう、俺には両親がいる。
2人とも健在だ。
だが今この姿で戻っても、受け入れられないだろう。
なので向かうは冒険者ギルドだ。
そう言えば俺はこのまま向かっても大丈夫なのだろうか。
冒険者は皆カードを所持している。
本来俺のカードにはティモ・フローレクと記載があるはずなのだが、別人の名前になっている。
【イザーク・オンネス】
これが名前らしい。
それに桜だ。
桜を登録しておかなければ・・・・できるのか?
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