完結分まで拝読致しました。
まずレビュアーの私事で本当に申し訳ないのですが、本作はとても素敵な“NL”の物語です。日頃GLばかり読んでレビューを書き散らかしている私を追って来てくださった方がいらっしゃいましたら、恐縮ですがご理解ください。
では、改めて。
幼馴染に対して淡い恋心を抱く美緒(みお)と、彼女を優しく見守る奏音(かなと)。
自分の抱く感情に振り回されつつも、次第に奏音への想いを確かめ始めた美緒の、そして二人の想いの行く末は。そんな青春恋愛物語でした。
うーむ、なんという青春感。まだ青さの残る年頃だからこそ、自分の抱く想いの置き場に困り悩む、そんな感情の描く人間模様。実に良いですねぇ……なにより、二人が互いを想いあってるシーンがたっぷりで、健康に良さそうです。
健気なヒロインと爽やか彼氏っていうのもまた、ベネです! やはり王道というのは、万人に愛されるポテンシャルがあるのだと再認識させられました。そんな二人が仲良くしてる描写が詰まってるんです、ニヤニヤするに決まってますよね。ご馳走様です。
全10話で約一万字の短編ということもあり、今すぐ青春恋愛を摂取したいという、そこのあなたにもピッタリな作品。是非是非ご覧あれ。
作者様の今後の執筆活動にも、大変期待しております。