応援コメント

第2話  更衣室にて」への応援コメント

  • あれっ、彼のその格好はごちそうさまじゃないんだ……。

    作者からの返信

     これはジェンダー差に加えて男女の感覚差が加わってくる超難しい問題なのですが……この主人公の場合、これぐらいのリアクションになると思います。

     まず、主人公の「性愛の対象」は男性。これは間違いないとして、「性自認(自分の心の性別)」はどっちなのか? が難しいところだと思います。

     女性の服装に憧れてるので「主人公の性自認は女性」、この回はそのつもりで書いていました。
     なので女性が、好きな人の体を見た程度のリアクション「ほほぉ~これはこれは……むほほ♡」ぐらいに主人公の内心はなってると思います。が、同じ部活で毎日のように見ている光景でもあるので、特にリアクションに出てはいません。
     ちなみに男性が、好きな人の体を見た内心のリアクションは「うおおおおおぉ、やったああああああラッキィィィ!!! もう絶対忘れない、一生忘れないから!!! 一生涯記憶しといて何度も何度も使っちゃうから!!」ぐらいだと思われます。(リアクション内容は男女ともまだちょっと奥ゆかし過ぎるかもしれませんが、キリがないのでこの辺に抑えておきます)


     ……が。さらに難しいのが、この回以降を書いていて「いや、主人公の性自認、実は男なんじゃないのか?」という感覚も湧いてきたことです。
     つまり、体と心の性別が別な「トランスジェンダー」じゃなくて、体も心も男、性愛の対象は男な「ゲイ(+憧れとしての女装願望)」ではないか? と。
     日常の感覚というか、感性は割と男の子っぽいんですよこの子。
     あと、ゲイだとすると「自分から抱くのも、相手に抱かれるのもいける」のではとも思うのですが(個人差はある)、この子の場合は「抱かれたい」という感覚です。

     ……なので、性自認については未だ定まってない、揺れ動いている状態なのだと思います。
     後の方の回でも主人公自身、そういう風に考えてます。

     ……この話を書いたきっかけは、本編でこの子の後日談を書いたときに「おかしい……なんかこの子、彼のことが好き過ぎる」「彼がらみ以外でも、この言葉や所作は男のメンタルでは出てこないのではないか?」と感じたことです。「もしや……この子のメンタルは女の子なのでは?」「彼のことが好きなのでは?」と。

     そのつもりで設定したキャラではないのですが、この子にふさわしい言動をするとどうしてもそうなっている。
     それで「そうか……やっと分かってきたよ、お前のこと!」「こいつぁこの子を主人公にスピンオフ書くしかねぇな……!」ということに。

     なのにこっちで書いてみたら男の子のメンタルも垣間見える。でも確かに、女の子のメンタルもある。
     正直、ジェンダーについてはこれを書いてる私自身理解不足な点が多いのですが。
     本当に、揺れ動いている状態なんだと思います(私ではなくて主人公が)。

    編集済