幕間

設定資料その一:カイル・グラウス

・個人情報

名前:カイル・グラウス

年齢:二十三歳

身長:約187cm

体重:約79kg

種族:【新生民ノヴァ】、【依代】

出身:≪レンゼリアカイゼ≫

職業:開拓者、鍛冶師



開拓者認定証ギルドカード記載情報

階級:〈青銅アエス

役職:前衛士


身体能力:標準

物理耐久:標準

戦闘技術:標準

機動能力:優秀


視覚:致命

聴覚:優秀

嗅覚:卓越


精密性:優秀

精神性:優秀

知能力:劣等


魔力オド】:欠如

【魔法】耐性:致命

魔力オド】操作:欠如


携帯武器:埒外

着用防具:優秀



・保有している【異能】

『鍛冶神の加護』

 階位:〈宝石ゲマ

 鍛冶神が自身の【依代】にもたらす加護。

 保有者は身体機能の一部を代償に、物造りに関する天賦の才能と、鍛冶神が持つ【権能】の一部使用権限を与えられる。

 保有者が死亡した際、この【異能】は元保有者の実子へと自動的に継承される。

 カイルは【魔力オド】の変換機能が代償となった。


『【権能】:エクスーシア・ラーヴァ』

 階位:〈宝石ゲマ

 鍛冶神より貸し与えられた【権能】。

 鍛冶神が持つ宝物庫であり、鍛冶神の【依代】が作成した物体に限り、時間の流れから隔絶された異空間へと保管することが出来る。

 物体の出し入れには「窓」と呼ばれる空間同士をつなぐ穴を生成する必要があり、窓の生成には保有者の【魔力オド】が使用される。

 保有者が死亡した際、この【異能】は元保有者の実子へと自動的に継承される。

 【魔力オド】を持たないカイルは、【魔力オド】の消費なしで生成できる両掌に一つずつの小さな窓しか扱えず、出し入れできる物体の大きさや量に大きな制限がかけられている。



 鍛冶神の【依代】であり、物造り全般において類まれなる才能を有する鍛冶師。

 青みがかった白髪と、青と白の体毛を持つ、隻眼の青年。

 長い手足と引き締まった肉体とは裏腹に身体はとても柔らかく、身軽で足が速いため、曲芸や軽業のような動きが得意。

 垂れ目とやや吊り上がった眉、男らしい傷跡に整った顔立ち。黙ってさえいれば男女問わず気を惹く魅力的な容姿なのだが、如何せん、高圧的な口ぶりと自分本位過ぎる性分が絶望的なまでにその姿と相容れない。

 【魔力オド】を持たず、【魔法】を扱えない代わりに、特殊な能力を有する様々な武具を駆使して戦う。

 「万世不朽にして一振りで万物を破壊する最強の武器」を造ることを夢とし、七歳の頃から一人で国内を旅していた。

 全身にある様々な傷跡のほとんどはその旅の最中でできたものだが、右手の火傷跡と左目の傷跡だけは別の要因である。

 気が短い上に暴力的な思考回路を持ち、自己中心的かつプライドが高く、他人に興味を持たないため、人付き合いが致命的なまでに下手。

 よく言えば職人気質、悪く言えば頑固なナルシストで、自分の造る武器に対して絶対的な自信を持っているが、誰かのためや金儲けのために金槌を握ることは決してない。

 手先が器用で大抵の物は造ることが出来るため、早急に金が必要な際は、装飾品や細工を作成して路上で販売したりする。

 また、金儲けに利用しないのは自分が作成した武具に限られており、実験や試作の際に発生した失敗作や、歴代グラウスが造った武具を売り飛ばすことには抵抗はないらしい。

 自分が日常的に使用する物は全て、自分で作らないと気が済まない。

 それ以外にも、武具、金属、鉱石などの鑑定も得意としており、国内でも有数の鑑定眼を持つ。

 この様に、何処をどう取っても生産職専門の職人なのだが、血の気が多いために自ら武器を握ってしまう血気盛んな男。

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