第35話 父からの贈り物?
私事ながら、先日新しい勤め先が決まった。
以前の勤め先を退職してから約2年半が過ぎ、ここ直近は派遣社員として地元の工場で働いていたのだが、ようやく正社員の仕事に就くこととなった。正直、ここまではとても長い道のりだったし、ここまで来られるとは思ってもいなかった。
さて、このことがリトルカブとどう関係があるのかというと、実は大ありだったりする。
僕は現在田舎暮らしをしているが、新しい勤め先は都会になる。いわゆる電車通勤をすることになるのだが、自宅から最寄り駅までの足として、リトルカブを使うことになりそうなのだ。
そして、我が家のリトルカブはすぐ近所に住んでいた生前の父が、亡くなる前日まで都会への通勤のため最寄り駅までの足として使っていたものだった。
父が亡くなってからようやく一年が過ぎ、もうすぐ僕が父と同じように都会への通勤のため、最寄り駅までの足としてリトルカブに乗ることになる。
今から一年ほど前には正社員の職が見つかるとも思っておらず、ましてや都会での勤務になるなどとは思ってもいなかった。たまたまの偶然がいくつか重なった結果には、何やら運命めいたものを感じたりもする。
父よ。あなたから引き継いだリトルカブを、あなたと同じように使わせて貰うことになりそうです。
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