第30話 はじめてモーターサイクルショーに行った話
タイトルそのままである。
この週末に開催された「第40回大阪モーターサイクルショー2024」に行ってきた。四輪のモーターショーには何度か行ったことがあったが、二輪のショーは今回が初めてである。
結果から言えば、四輪のモーターショーに比べると規模が小さい印象が否めなかった。まあ、これは仕方がないことなのかも知れないが。
各バイクメーカーによるバイクの実物展示もなされていたが、当然のことながら全ての車種が展示されているという訳でもなかった。これもまあ、仕方がないことだろう。
ただ、僕は中型自動二輪の免許しか持っていないのだが、今回のモーターサイクルショーではそれだと魅力が半減になってしまっていたように感じた。ここ最近、各メーカーから販売されているバイクにおいては、結構な数が大型自動二輪であるようにも見受けられたからだ。
当然、会場に展示されているバイクの半分以上は大型自動二輪の部類だったように感じた。僕としては仕方なく、自分が乗ることが出来るバイクを探しながら、実物のバイクにまたがってみることとなった。
一番のお目当ては、昨年鳴り物入りで登場したハーレーダビッドソンのX350だった。「中型自動二輪免許で乗ることが出来るハーレー」は、どうしても気になっていた。
だが、実物のバイクにまたがってみると「ああ、これじゃないな」と思った。残念ながら、良くも悪くも値段相応。メーカーは頑張ってこのバイクを作ってきたのだろうが、シートに座った感じでは自分が欲しいと思えるバイクではなかった。
カワサキのエリミネーター、ホンダのレブル250も同様だった。X350よりはずっと良い感触だったが、それでもシートに座ると「悪くは無いんだけれども、やっぱり何か好みとは違う」となった。
一方、実際にシートに座って一番しっくりきたのは、カワサキのNinja ZX-4Rだった。次点が同じくカワサキのNinja400と、ホンダのCBR400R。やっぱり僕はスーパースポーツが好きなのだ。スズキのVストローム250みたいなアドベンチャーツアラータイプも、いざバイクにまたがってみると「やっぱりこれじゃないなぁ」って思ったし。
そして、三番目に候補に挙がるのは、たぶんカワサキのZ400。「やっぱり俺、カワサキが好きだ」って奴なのかも。ヤマハのYZF-R3やMT-03が候補に挙がらないのは、おそらく微妙なサイズの排気量と、デザインの好みの問題だろうか。
ちなみに、カワサキのNinja250やスズキのGSX250Rなど、250cc以下のバイクも見てみたが、こちらはサイズ感から「やっぱり400ccのバイクの方が良さげ」と思ってしまった。
車検なしで乗れるバイクは一見気軽のようだが、どちらにせよ日々のメンテナンスを行う必要があるのだったら、250ccまでのバイクにそこまで拘る必要性は感じられなかった。高速道路をある程度は楽に走れるという点で、やはり400ccに軍配が上がる。
一方で、自分が大型自動二輪免許を持っていないということもあったが、400ccより上のサイズのバイクについては、違う意味で必要性を感じなかった。
というのも、そのサイズにまでなってくると排気量的に軽自動車と遜色がなくなり、そうなってくると屋根があって荷物や人がより多く載せられるぶんだけ「軽自動車の方がよくね?」って思ってしまったからだ。
というわけで、もしも今後新しいバイクを買うことがあるとすれば、その時にはおそらく「400ccのスーパースポーツ」ということになりそうだ。それが分かっただけ、今回はよしとしておこう。
ちなみに、ホンダのブースでCT125・ハンターカブが展示されていたので試しにまたがってみたのだが、あれは「確かにカブなんだろうけれども、やっぱりカブじゃない」と思った。
あんなに視点が違って楽に乗れそうなバイクが「カブ」を名乗るのは、リトルカブ乗りの僕からすると、やっぱりちょっとずるいと思う。そして、それはきっとクロスカブ110も同じなのだろう。形がほぼ同じのスーパーカブ C125やスーパーカブ110については、かろうじて我慢――いややっぱり、排気量的に楽が出来そうなのはうらやましい。グギギギギ。
あと、今にしてみれば心残りだったのは、ホンダのCL250にまたがれなかったことだろうか――実物が会場に展示されていたのかどうかは分からなかったが、ひょっとしたら見落としていたのかも知れない。もしもそうだったのなら、残念至極。
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