過去の記憶
俺には妹がいる。5つ下の妹だ。
年は離れているが兄妹とても仲が良かった。
両親は離婚、俺達を引き取った父はオンナを作って俺が高校3年の時に帰ってこなくなった。
テーブルに金だけ置いて。
俺と妹は母に渡された通帳と父が残していった1500万で暮らしていくことになった。
俺は大学を諦め、バイトを掛け持ちした。
とても忙しい日々だったが、妹がいてくれたおかげで俺はいつも生きて行けた。
しかし4年後、事件は起こった。
俺はいつものように夕食を作り、妹の帰りを待っていた。
だが、いつまで経っても帰ってこない。心配になって妹の高校に連絡してみた。教師たちは帰ったのを見たという。
ではなぜ帰ってこない?
元々妹はあまり友人を作らないタイプだ。登下校は一人で、寄り道もしない。
事故に遭っているのかもしれないと思った俺は警察に連絡を取り、一緒に捜索してもらった。
2日探しても妹はいなかった。警察から事件の可能性も考えるようにと言われた。
3日後。妹が行方不明になって5日。妹は遺体となって見つかった。腐敗が進んでおり、顔がぐちゃぐちゃになっていたが一目見て分かった。
これは俺の妹だ。
妹の遺体は司法解剖に回された。妹の死因は腹上死だった。散々殴られ蹴られ、ショックで亡くなったのだと言われた。体に付着していたDNAから3人の男が出てきたらしい。3人とも若い男だった。
俺はそいつらに復讐することを決意した。
匿名アプリで女になりすまし3人を人気のない所に誘い込んだ。そして3人の隙をつき、頭を思いっきり殴った。気絶する寸前に薬局から盗んだ睡眠薬を飲ませ、麻酔なしで目を抉り、足を折って腕を切り落とした。男達はギャアギャア騒ぐので口を縫い付けてやった。気付いたら男達は死んでいた。
沈む 和谷(kztn) @kazu_hono
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。沈むの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます