第34話

父上が駿府を去って、遠征に出かけてから2月ほどたった。

「若殿、申し上げます。お味方大勝利しました。4カ国平定を完全に終わらせたとのことです。」

「そうか。父上にお祝いの言葉と駿府はうまくやっていると伝えてくれ。」

「はっ」

そして僕が始めた飛行機は有人で一様飛んだ。世界で初めての飛行機をアメリカではなく日本にて飛ばされて、史実では1903年だったが、今回は1553年だ。史実より350年ほど前に行ったのだ。凄いことだろう。まだまだ、実際に使用するのは困難だが、少しずつ問題点を修正していき、実戦にも使用できる飛行機を作るつもりだ。いずれはジェット機も開発したい。ただ僕はこのことは緘口令を引いた。技術が盗まれては困る。今川家の独占技術とすることによって今川家は優位な立場を得ることができる。戦闘機はかっこいいから僕は大好きだ。連射式銃に関してもまだあまり進歩はないが、弾丸を打つのが早いタイプの銃は開発された。今後の生産はそちらを主体にする予定だ。口径は同じだから同じ球を使えるのは良い。新型火縄銃は旧式が一回撃つのにかかる時間で2個打てる。一回に2個球を入れて打てるようにはなった。ただ僕が望むほどではない。しかしこのように少しずつ改善していけばいずれはもっと良いモシンナガンのようなのが作れるだろう。とはいえど、本当の2022年度などにウクライナで使われている銃には敵わないが。しかし僕が実際にやっているわけではないが、武器の開発は楽しい。もっと頑張って強力な兵器を作りたい。僕もミリオタとしての知識を活かして少しは協力しているし、それもあってか研究は捗っているようだ。本当に良かった。いずれは伊達政宗が作ったと言われた騎馬で銃を撃つ部隊など様々な部隊を作りたい。後、大砲の製造はかなりうまくいっていて、補充に時間はかかるが、1km飛ぶのは作れた。でも目標は榴弾砲みたいに30ー40km飛ぶものを作りたい。規格はもちろん155mmだ。僕は西側の方が好きだ。ロシアやソ連の122mm砲弾も強力だが、命中精度とかの方が大事だ。今はGPSなどがないが、いずれはGPS誘導付きのものなども開発したい。まあ明らかにオーバーテクノロジーだがな。しかし父上がいない間に、武器の製造技術はどんどん上がっていた。しかし色々僕の夢である21世紀の武器を復元するにはまだ障害がありそうだ。竹千代なんて、僕のそばに仕えていて、僕の突拍子もないアイデアを聞いて、自分で簡単に設計などを書いて渡すことに驚いていた。それが実際に成功しているのもあって天才だとか言われていた。とは言っても単に前世でミリオタだったから勉強しただけなんだけれどなあ。まあ徳川家康を臣下につけていたいし、尊敬されて悪い気はしない。








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