第4話

僕の送った使者は無事に帰ってきた上に望んでいたことを行なっていた。そして美濃では内戦、尾張では織田家の争いが起きていた。そして1551年4月3日出陣の準備が整った。僕は父上に与えられた真新しい甲冑を着て家臣団や兵士の前に現れた。

「父上、今川彦五郎氏真出陣の準備整いました。」

「うぬ。彦五郎、生きて帰ってこい。そして勝利を収め」

「はっ」

僕は軍を率いて三河に入った。そして安祥城に入った。少し休息した後、那古屋城に攻勢をかけて、多くの軍勢が出払っていたため、那古野城はすぐに陥落。その後、本拠末盛城に迫った。信秀も部隊を分けて攻撃をしてきたが、今川軍は1万ほどだ。余裕で倒せて、そのまま末盛城に攻撃を仕掛けた。そして密かに夜襲を仕掛けて信秀の子息や嫡男信長などを無事に捉えた。そのまま岩倉、清洲が信英と戦っているところに行き、信英に対して背後から攻勢をかけた。その結果、信秀は戦死して織田軍は敗北した。そこからは、織田家家臣団の城などを降伏させるか攻め落とすかなどを何個かの隊に分けて行った。



前田、丹羽、柴田、佐々は降伏したがそのほかの家は徹底抗戦をしたため少し手間がかかった。しかし尾張攻めは根回しの結果か2ヶ月ほどで終わった。

「若殿、この度の手腕誠に見事であった。しかし岩倉と清洲はいかがなさられるのかな?」

「そこは少し待たれよ。岡部殿」

「若殿がそういうのなら待ちましょう。しかし何が起きるので?」

「余は岩倉にも清洲にも協力の見返りは約束していない。しかし岩倉や清洲は気に食わないだろう。彼らこそが尾張守護代だと思っているからな。それゆえに我らへ戦を仕掛けてくるはずだ。今は領内平定戦は終わり、安定してきている。我らは帰るフリのみ行い、岩倉、清洲に攻めさせる。そこを帰ってきて滅ぼす。」

「なるほど。それならこちらはやり返しただけ。正義はこちらだ。若殿がいる限り太守様のが亡くなられても今川家は安心だ。太守様の若殿の戦場での堂々とした様子を見れば泣いて喜ばれることでしょう。では帰還の準備をさせましょう。」

「ああ頼んだ。」

僕は兵士たちに駿府へ帰る準備を行わせた。



僕らが末盛をたち、駿河へ行っていると、伝令が飛んできて岩倉と清洲が手を組んで攻めてきたとの報告があった。

「来たか。戻るぞ。岩倉と清洲を滅ぼす。」

僕はそれを想定して、戻りやすいようにしていたため、岩倉や清洲が予想できない速さで、戻って末盛城付近で戦闘に発展した。とはいえ今川は精鋭だし、人数も多い。僕らの圧勝で戦闘は終わった。そして僕らはまず岩倉勢を追って岩倉城を落とした。岩倉織田家当主の討死した。


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