第2話

僕は山本勘助を連れて家に帰ってきた。

じいが父上に会えるか聞いてきてくれたみたいだ。

父上はすぐに僕に会ってくれた。

「父上!某はこの山本勘助を家臣にしたいです。」

「うーむ。まあ龍王丸はが頼んでくるのだ。いいだろう。山本勘助と申したな。今後、龍王丸の手足として動くのだ。龍王丸を命に変えても守り、支えよ」

「ははっ」

「父上!ありがとうございます!」

「他ならぬ龍王丸の頼みだからな。龍王丸、駿府の街を探索してくるがよい。自由に家臣を作ってもいいぞ。そうだな勘助も含めて、50人までは自由に家臣にして良い。龍王丸は次期当主だからな。」

「父上!ありがとうございます!いってきます」


ーーーーーーー義元視点

「うむ。本当に龍王丸は素直で利発で良いな。体さえ強ければ問題はないのだが。」

「本当にそうですね。あの勘助とやらも少し不気味ですが、龍王丸様が何か感じたのでしょう。」

「太原雪斎よ、龍王丸は次期当主と見られているし、それは変わらぬ。正式に指名して公表するべきだと思うが。」

「太守様、それは元服の時に行うべきかと。龍王丸様は鍛錬などを励んでいるといえどかなり病弱にございまする。この前も寝込んでおいででしたし。」

「うむまあこの話は終わりだ」

ーーーーーーーーーーーーーーー龍王丸視点

僕は父上から許可を取ると再び、街に飛び出した。

「龍王丸様、紹介したき人がおります」

「わかった。勘助、連れていって」

「はっ」

僕が勘助に連れていってもらったのはなんか貧乏そうな人が住んでいる場所だった。

「山本勘助、龍王丸様を殺す気か」

「じい、落ち着け。勘助にもなんか考えがあるやもしれぬ」

「ですが......」

「じい!」

「申し訳ございませぬ。何も口に出しませぬ故のお許しを」

「うむ」

「こちらには某の家がありましてその隣人はかなりの剣豪ですのでぜひ雇っていただきたく。

「会ってから決める。」

「はっ」

勘助は長屋の一つをノックすると2人の人が出てきた。

「勘助殿、このお方は?」

「今川義元様のご子息だ。某を雇ってくださったお方だ。貴公らを紹介したくてな。」

「勘助、で話は?」

「この者どもを紹介したく。こちらは工藤長門守(昌祐)、工藤大和守(祐長)《内藤昌豊》と申します。甲斐武田家をおいだされまして。」

「なんか気に入った。いいよ、雇ってあげる」

「「ありがたき幸せ。忠勤を尽くしまする。」

「後そこの君、名前は?」

君川隆豊架空の人物と申します。しがない地侍ですが領地を取られて。」

「へえ、気に入ったよ君も僕の家臣になって。」

「貴方は?」

「龍王丸」

「龍王丸様に無礼であろう。龍王丸様は太守様の子息であり嫡男であらされるぞ。」

「申し訳ございませぬ。」

「まあまあ。じい落ち着け。で、僕に従わないか?」

「申出受けさせていただきまする。今日を持って龍王丸様に忠誠を尽くさせていただきまする。」

僕はこの浪人街で何人かの家臣を得た。僕は嬉しかった。そしてその後も、駿河国とかを遠乗りした時に何人かスカウトしたりして僕の家臣は20人ぐらいになった。みんな僕に忠誠を誓ってくれて助かる。僕はこのまま有能な家臣を取り立てて今川家を強くする。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る